第23話

メガネ屋に行こうかどうか迷っていると、ジュンク堂書店柏モディ店の看板が見えた。看板だけ見るとそこまで規模がでかくないように見えるが、中は広いとXで話題になっていたので、看板だけで判断はできない。とりあえず中に入ってみよう。


「入るか」


どんな書籍があるのだろうと楽しみなっている俺ガイル。何か八幡みたいな感じになったが、そういえば新刊が出たって編集部が言っていたな。買うか。


「そうですね、どのくらい本があるのか楽しみです」


「るんって小説も漫画もいける口だよな?」


「はいどれも面白いので、特に漫画ではフェアリーテイルは最高ですね。最近はラノベも読んでますが。特に俺の青春ラブコメは間違っているとか、東京レイヴンズはいいですね。アニメも観ようと思っています。確か俺の青春ラブコメは間違っていると東京レイヴンズの新刊が出たんですよね」


「そうだな。どっちも俺も好きだな」


特に倉橋京子の一途さには牽かれる。まぁ簡単に落ちるなと思ったが。まぁそれだけ春虎がイケメンってことだろう。後は純粋な優しさみたいな感じか。後思ったのは夏目と春虎を間違うか?と思ったところだな。あの二人似つかわしくないと思うんだが。


それより兄様八幡の活躍がまた見れますと興奮してる楓をどうにか落ち着かせてくれ。楓は八幡のことを崇拝してるレベルだから新刊は八幡に活躍してもらいたいものだ。


「ちょっと落ち着け楓」


そう言って俺は走り出そうとする楓の肩をつかんだ。どんだけ見たいんだよ。新刊が逃げたりはしないだろう。有名だし。何冊も用意してあるはずだからな。


「一足でも早く八幡を見たいんです」


「走ったら知らない奴にぶつかって難癖つけてきたらもっと面倒だぞ。可愛いんだからなおさらだ」


相手が不良ならそのまま落とし前をつけろと言ってホテルに連れてかれる可能性もある。怪我をしたと嘘をついてな。それにそうじゃなくても老人がいるから危ない。


「そうですね。気持ちが先走っていました。兄様ありがとうございます」


とりあえず落ち着いたか。楓を離し、本屋に向かった。そして本屋に着くと、丸々一フロアを貸しきっていることに驚いた。これなら蔵書はかなりあるな。期待を抱かずにはいられなかった。これなら新しい小説も発見できそうだ。思わず笑みが溢れてしまう。


「それじゃ行こっか」


「そうだな、楽しみだな」


そしてまずラノベコーナに来た。そして一直線に楓はガガ文庫の方にいった。俺は電撃文庫で面白そうなのを探す。電撃は一番ラノベで売れてる作品が多いだけあって牽かれるタイトルがたくさん有る。その中からゴールデンタイムというのを見つけた。金髪美人が見つめている。これにするか大学を舞台にしてるのも興味を牽く。


「薫先輩のおすすめで面白いのってありますか?」


「そうだな、俺が好きなのはお前だけかよというのは面白いな」


メガネ文学少女がストーカーで、色々やらかしたが、その少女だけは主人公を一途に思っていて、実は美少女だったというのはなかなか面白かったな。


「タイトルからして、主人公を好きなのはその人だけみたいな感じですかね」


「まぁそんな感じだ。ラノベらしくて面白いぞ」


「それを買います。後新刊は楓さんが取ったので、東京レイヴンズと俺が好きなのはお前だけかよはとりあえず買って、後は下にあるタンスからだしてもらいますか」


「私心理学コーナに行ってくるね」


「それじゃ俺達は買ってくるな」


俺達は店員さんに新刊を出してもらい、それを買った。そしてしばらく待っても天が来ないのでナンパされてるんじゃないかと思い俺が見て来ることになった。


すると案の定チャラい奴にナンパされていた。あんなチャラいのも学問書読むんだなと思ったが、入門ばっかしで単なる興味本位かFランか。まぁどのみちそんなレベルは高くないだろう。


「ねぇいいじゃん心理学に興味を持っている同士楽しく話そうよ」


「私人待たせているので無理です。触んないでください!」


「おい、俺の彼女に何をやってやがる」


触れられて我慢できなくなった俺はさっきよりも霊圧を強く出しながら威嚇をする。するとチャラい男は冷や汗を流している。


「早く離れろよ。さもないとどうなるか分からないぞ」


「はぃー」


そう言ってチャラい男はどっかに行った。怒りで少し霊圧を強めすぎたが、天に嫌がっているのに触ったあいつが悪い。天をふと見ると安心したような顔をしていた。まぁあれはちょっと危ない奴だったからな。普通は無理矢理触ったりはしないからな。


「ありがとう薫。それにしても前よりもすごい霊圧だったね」


「ちょっと怒りでな」


「それじゃ本買うね」


「それじゃ俺は護衛に付くか。お嬢様」


「ふふ、苦しゅうない薫」


こいうおふざけにも付き合ってくれる天はやっぱ天使だ。そして本を買うと、るん達の元に着いた。るんは霊気を感じたのか少し心配そうな顔をしていた。まぁるんは霊感は目覚めてないだけであるからな。心霊スポットに行けば目覚めるかもな。


「遅かったですね兄様」


「ちょっと天がナンパされてたからそれを撒いていたんだよ」


「てことはあの霊圧は薫先輩のものだったんですね。どこかで感じたことあるなと思っていたんですが」


「まぁそうだな。こと後は高島屋でも行くか」


るんとかバック見たそうだったし。ここはブランドものの店舗も入っているし。気になるんだろう。千葉じゃあまりないからな。









 
















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