第19話

千葉からだと柏は結構遠い。しかも3回も乗り換えがある。まぁほぼ柏は東京みたいなものだしな。柏は千葉県民としての意識が薄いらしい。それは松戸にもいえることだが。千葉県民として千葉県民のプライドを持ってないことに説教したくなる。東京と付くものが千葉には多いが、お偉いさんは千葉だと集客できないと思っているんだろうか?東京の植民地じゃないんだぞ千葉は。もっと胸を張れ。千葉は独立してもやっていけるほど経済力だって持っているんだぞ。むしろ独立をすべきであろう。千葉県民のプライドを呼び起こすために。


「何で決意を改めた顔してるの?」


「いや柏が千葉県民としての意識を取り戻すためにはどうしたらいいか考えていてな。千葉自治区になればいいんじゃないかと思ったんだ。俺が県知事になり実現しようかな」


「それ他の国に狙われて終わりだと思うけど」


「そうですね上川先輩と意見は同じですね。真に遺憾ながら。もっと経済力がないとダメでしょう」


「くっやっぱりもっと観光客に売りになるようなものを作らないとダメか」


千葉の代表するものといえばピーナッツと農産物とマッカンぐらいしかないからな。後は東京ネズミーランドとか。千葉神社もいいと思うんだが。


「柏や松戸市民にも千葉県民としてプライドを持たせるにはどうしたらいいんだろうか?」


東京の人にはチバラギとバカにされているのに、自分達は違う東京に近いからとか思っているからな。柏も松戸も東京からしたら劣化晩でしかないからな。たくさん受容できるイベントホールはこの二つの市にはないし。むしろ千葉市の方が県庁所在地として発展してるだろう。幕張とか特にな。イオンの本社とかあるしな。


「それは誰もが知る柏とか松戸の観光スポットを作ることだと思うけど、土地が余ってないし厳しいんじゃない?」


やはり松戸柏市民に千葉県民のプライドを持たせることは無理なのか。松戸とかはあの水戸徳川家の人間か愛した場所なのに。やはり何かしらの千葉としての誇りを持てる場所が必要か。


「いっそのこと千葉県民だと安くなる券を発行したらいいのにな」


そうすれば千葉県民としての特別制を感じるだろう。ネズミ-ランドでやったら流行りそうだし。移住者も増えそうだ。そうすれば経済も回り千葉帝国の出来上がりだ。


「それはありかもね。千葉県民としてありがたみが分かるし」


「千葉県民になりたい人もでてくるでしょう」


「それプラスアニメの舞台が増えればいうことなしですね」


聖地巡礼か、確かに悪くはないな。観光国になれれば税収も増えるだろう。オタクはコラボ商品をだせばお金を落としてくれるし。聖地があちこちにあるのもいいな。ちなみに俺もオタクだからお金を落としまくる。限定品って買いたくなるからね。


「そうだな、そのために千葉が舞台のラノベがアニメ化をもっとしてくれればいいんだが」


そんなことを話しながら電車を乗り継いだりしてると、柏に着いた。久しぶりに来たが、そこそこ発展してるな。幕張ほどじゃないが。今はつくばエクスプレスも走っていて、駅の周辺は結構総合デパートができてるらしいからな。


俺たちは柏駅をでると蒙古湯麺の店に向かった。あそこはちょうどいい感じに辛いから、久しぶりに食べるにはちょうどいい。それにしても柏も可愛い子が多いな。それだけこの辺の中心地になだけはある。


「兄様蒙古湯麺はどのくらい辛いのですか?」


「普通のだと旨辛ぐらいだぞ。辛すぎることはない。辛いのを普段食べない人は辛く感じるかもしれないが」


まぁカップラーメンくらいの辛さぐらいだ。あれを食べれるなら普通の辛さなら食べれるだろう。天もるんも楓もカップラーメンは普通に食べれるだろう。


「なら大丈夫だね、私辛いのは好きだし」


「私も大丈夫ですね」


「私も大丈夫みたいです」


そうしてると蒙古湯麺の店に着いた。なかにはいると視線を一斉に浴びた。まぁラーメンをこんな美少女と食べに来るのは珍しいから仕方ないか。一応式神を召喚しておいた。ナンパされたときに無理矢理つれてかれそうになったら危ないからな。


そして視線を浴びながらカウンター席に座る。俺のとなりはるんと天だ。なぜか俺が真ん中になったのはなぞだが。それにしても昼前だからそんなに混んでなくて良かったな。


「ご注文はなにになさいますか?」


「蒙古湯麺4つで」


「かしこまりました」


こっちを伺っている大学生ぐらいの男がいるが大男の式神にびびって話しかけてこない。天達は病室で一回見せたから式神だと分かっているから、ナンパ対策だと分かっている。強面の男がたっているだけで威圧感かやっぱり違うな。もちろん美少女の式神もいる。魔法少女姿だが。


「それにしても霊圧がすごいね」


そういえば天は霊気が見えるんだったな。俺も一応見えるが、式神の呪符に霊力を流すことしかできない。


「まぁナンパ対策に作ってもらった式神だからな。もちろんその辺の幽霊にも負けないが」


「主陰陽師が一人ナンパをしそうです」


「陰陽師がいるのか。なら結界を張ってくれ」


これでこの空間に入ってこれないだろう。すると妖鬼は結界を張る。すると陰陽師ぽい男はこちらをみてにらんでくる。これで安心して食べれるな。ちなみに妖鬼は倉橋の作った式神のなかでも傑作なので、倉橋に貸し出すこともある。まぁ元々倉橋が作ったものだしな。別にいいんだが。


「蒙古湯麺になります」


どうやらラーメンが来たようだ。






















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