第10話
ブランドものは長持ちをするから結構よかったりするが、服の場合は1シーズンだけとかだからあんまり関係ない。その時の流行にもよるし。流行何て一時期ものに左右されたりしない。リア充はそれを気にするらしいが。好きなものではなく、流行ってるものに行きがちだ。
何が言いたいかと言うと、好きなもののブランドだったり、好きなものが固まっているやつは周りに流されないってことだ。それが天でもある。むしろ天が流行を産み出しているまである。モデルだしな。天は表紙を飾ったことがあるくらい有名だ。
そして天の好きなバーバリープロサムに着いた。何てこんな高級ブランドがイオンにあるのかなぞだが。千葉県内にはあまり高級ブランドがないので天は重宝している。
そして店に進むと高級感漂う服がたくさん置いてある。そしてコートのコーナに行き、そこで天は止まった。そして白と黒のコートで悩んでいるようだ。天だったら黒の方がクールさがでて合うんじゃないかと思った。
「黒なら天のクールぽさがでていいんじゃないか?このトレンチコートとか」
「確かにこれで足を出せばいいかも。さすがセンスあるね。人のを選ぶ場合はね。それじゃこれ買ってくるね」
そう言って天は会計に行った。まぁ次はバックだろうな。グッチかルイヴィトンかシャネルかのどれかだろう。イオンにあるとしたらルイヴィトンか。ほんとなんでこんなに高級ブランドたくさんあるの?幕張がお金持ちがたくさん住んでいるからか?
暫く経ち天が戻ってきた。女子に荷物を持たせてはいけないと妹から教わっているので天の持っている紙袋を持った。
「ありがとう。さりげない気遣いモテるよ」
こんなんでモテてたら世の男はモテすぎて困るレベルだと思うが。意外にできないやつが多いのか?それならあれだけ口酸っぱく妹が言っていたのも納得だが。
「そうか、モテる気はしないがな。モテてたら今ごろ俺は彼女を作っている」
嘘だが。彼女を作るってところの反応を確かめている。好きな人はいるけど、作ってほしくないレベルで大切なのか。幸せになってほしいと思っているのか。
「徹ならすぐに素敵な女子と付き合えるよ」
幸せになってほしいみたいだ。彼女作ってほしくないという反応がほしかったんだがな。だがそうしたら自分勝手な女になるか。それなら仕方ないな。
「天みたいな美少女がそばにいたら好きになるレベルが上がるがな」
「そんなに私美少女じゃないよ」
カリスマモデルがなにを言っているんだか。美少女じゃなきゃここまで売れないだろう。女子高生の憧れの的だぞ。メガネをかけて変装までしてるんだから。
「天が美少女じゃなかったらクラスメイト皆可愛くないぞ」
うちのクラスは比較的可愛いこが一杯いるが、天には敵わない。それだけ次元が違うのだ。芸能人オーラもでていてよく目立つし。実際に何人かにチラチラこっちを見て芸能人じゃない?と言っている人が何人かいた。
「そうかな?まぁ嬉しいからいいんだけど」
そんなことを話していると店に着いた。グッチか。天はハイブランドの服を着たり、バックを持っていても成金がでないところがすごい。それだけ品があり可愛いってことだろう。
俺達は店に入った。俺の場違い感がすごいが。というか制服で入るところじゃない。こ言うところはブランドものを持っている人が入るところだろ。
「あ、九条さんこんにちは」
「こんにちは山崎さん」
ブランドものの店で顔を覚えてもらってるってどんだけ行っているんだよ。この前テレビでてたしまた稼いだのか。どんどん遠い存在になっていくな。だが大切な幼馴染みには変わりない。どんなにかけ離れようともそばにいよう。付き合ったあとも。
「今日は何を見に来たんですか?」
いつも買ってるわけではないのか。いくら天ても毎回買っていたら金欠になるか。天は堅実なところもあるし。天は好きなものだけを買うからな。
「バックですよ」
「そうですか、今日はいいのが見つかるといいですね。それでは仕事に戻りますね」
そう言って店員さんは他の仕事をしに行った。何て言うか上品な人だったな。この店に相応しい女性だった。ハイブランドって見た目や雰囲気でも人を選んでいるのだろうか?
そして天はバックコーナに行くと、そこで白のショルダーバックと黒のショルダーバックで悩んでいる。どっちもおしゃれで上品でいかにも高そうだ。
「どっちがいいと思う?」
「黒がいいいな。そっちの方がいろんな服に合うだろう。白だと清楚感があるが、黒の方が大人感がある」
「それじゃこっちにしようと。それにしても相変わらずピンポイントでいいものを即決するね」
「そりゃ悩むより直感を信じてるからな」
天は黒いバックを持った。そして会計に行った。俺はその間一人だとここにいづらいので、店の外に向かうことにした。店の外にでると、格段と視線が減った。あそこは場違い感がすごいからな。天は芸能人の雰囲気がでてるから違和感はないけど。
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