第7話

アニメイトに着くと、早速ラノベコーナーにやってきた。書店よりもラノベが揃っていてワクワクする。マイナーな新作とかもあるしな。俺と天は離れない。理由はナンパをされるからだ。秋葉じゃなくてもナンパ師見たいのはいる。特にこのイオンはでかいからついでにナンパしようと思っているやつとか。


俺はよさげなのを探していると、ゴールデンタイムというのを見つけた。ふむ大学生の恋か。珍しくて牽かれるな。これを買うか。あとは俺の青春ラブコメは間違っているの新作をいれて、後はグッツでも買うか。


俺はそう思い振り向いた。


ふにゅ誰かの指が俺の頬に当たった。その指の持ち主を見ると天だった。



「うふふ引っ掛かったね」


なにそれめっちゃキュンと来たんだけど。キュンするために勉強してきたんだろうが、もっと好きになったらどうするつもりだよ。俺は彼女ができんぞ。それくらいキュンキュンした。


「俺を何回キュン死させれば気が済むんだ」


「これはドキッとさせるのがテーマだからね」


普通の人がやってもドキドキするのに。美少女ましてや好きな人がやったらドキドキどころじゃないわ。この美少女は自分の魅力に気づいてないのか?学んだとはいえ破壊力が違いすぎる。本当に俺は天の幼馴染みで幸せだ。俺のことを好きじゃないのは残念だが、それでも普通は友達なすらなれないくらいレベルが違過ぎるのに大切な幼馴染みになれるんだからな。


「それじゃグッツコーナー行こっか」


「そうだな。レン彼女のグッツあるといいな」


レン彼女は可愛い女子がたくさん登場する。特にメインヒロインの水原千鶴は可愛すぎる。あのスタイルで胸もそれなりの大きさ。そしてアイドル級のルックス。アニメの中では図抜けている。それだけ魅力があるヒロインで主人公になかなか落ちないところもよかった。


「レン彼女って彼女、お借りしますだよね?」


「そうだ。最近はまっているんだよな。ヒロインが可愛すぎるし」


「いろはちゃんとどっちが好きなの?」


「同じくらいだな」


あざとくないが、あの圧倒的ルックスがいいんだよな。黒髪ストレートっていうのも珍しいし。いろはも茶色だし染めてるヒロインって結構多いんだよな。


「結構好きなんだね。もし現実にいたらどう?」


いや天がいる時点で好きにならないが。まぁいても関わり無さそうだな。天と一緒にいれるのが奇跡なだけだし。


「いや相手にされないだろ。相手からしたらただのモブだろ」


「意外と仲良くなりそうなんだけどなぁー。どこか主人公みたいなところあるし」


いやモテてないのにそれはないだろ。主人公だったらとっくに天が俺のことを好きになっていだろうが。共通点といえば美少女の幼馴染みがいるくらいだが。


「それはないだろ。告白もされたことないぞ」


「他の女子が見る目ないだけじゃない?」


「それじゃ天がもし藤村を好きじゃなかったら好きになっていたか?」


恐らく好きにはなっていないだろう。たぶん他のイケメンを好きになっている。面食いなところがあるからな。まぁフィルターに突破できるのがイケメンってだけで性格を見て好きになるんだが。だが俺みたいなタイプを好きになることはない。


「うーん奏太くんがいなかったらかー。たぶん薫ことが一番大切になっていたよ」


え?てことは俺が付き合える可能性もあったてことか。高校行くところ間違えたな。進学校で近いと安易に決めなければよかった。渋幕じゃなければ成績も上位にいけるし、天とも付き合えたかもしれないからな。元々俺がこの学校を受けるってなって天がここを志望校にしたからな。


「そうか、藤村を抜けば一番か。それは嬉しいな。幼馴染みもいいもんだ」


そしてグッツコーナに着くと、天は八幡のグッツを大量に買っていた。まぁモデルをやってるからそれなりにお金はあることを知っているから、無駄遣いだとは思わないが。


お、レン彼女のグッツあるじゃん。しかも千鶴のキーホルダーとファイルまである。これも買うか。アクリエルスタンドまであるな。これも買うか。これ以上は金銭的にきついな。俺もバイト以外で稼げればいいんだが。


投資でも始めるか。趣味で投資の本を読んでるから何となくは分かる。元々手元のお金は少ないから損をすることない。アイドルとかやってみたいが俺じゃファンはつかないしな。


「それじゃある程度揃ったから買おうか」


「そうだな。買い終わっても出口で待つなよ。ナンパを断るのは面倒だからな」


「分かったよ。それじゃレジの横で待っているね」


そう言って先に天が並んだので、俺はその後ろに並んだ。それにしても視線がものすごく集まる。アニメオタクは美少女が好きだから現実にこんな美少女がいたら気になるのだろう。まぁナンパはさせないがな。俺は少しでも仲がいいようにみせて相手の気を削った。


やがて俺も天も買い終わり、天の持つ袋を俺は持った。重いものは女子に持たせちゃダメだからな。天は次はどこに行こうか悩んでいる。まぁ新都心のイオンは広いからなどこに行こうか迷うのも分かる。一日じゃここは回れないし。行きたいところをピンポイントで行くのがいい。
















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