第6話

そしてプリクラが終わったので、落書きコーナに天が入る。俺はこいうのはあまり興味ないから天に任せる。そして俺はプリクラ機の外にいるんだが。女子高生の視線が痛い。こんなところに一人でいるなんてナンパでもしようとしてるのみたいな感じがびしびし伝わってくる。


早くでてきてくれ。天。このままじゃ俺通報されちゃう。とりあえずマッカンを飲んで落ち着こう。バックの中からマッカンを出して飲んだ。ああこの喉にガツンとくる甘さがたまらない。この時は千葉に生まれてよかったと思うわ。それはこのマッカンは千葉で誕生したものだからだ。


そしてマッカンを味わっていると、天がでてきた。どうやら落書きは終わったらしい。


「どうだいいのできた?」


「できたよ。はいこれ」


そこには仲良し、大切な幼馴染みいつまでも一緒にいようねと書かれていた。いつまでも一緒か、いれるならいつまでもいたい。例え天が藤村と付き合っていたとしても。俺の心が痛んでも。


「ありがとな大切にするわ」


「それじゃ次は水着を買いに行こう」


水着だと!天が着ると可憐さとエロさが合わさるんだよな。胸がでかいのと太ももが健康的だからな。だが見せるのは藤村だろう。そこに少し嫉妬してしまう。今までは俺と行くことが多かったが。


「分かった。あまりエロすぎるのは選ぶなよ。男の目を潰さなきゃいけなくなる」


「その言葉まるで彼氏みたいだね!大丈夫だよエロいのは奏太くんの好みじゃないから」


それなら安心か。男だからエロエロのビキニが好みかと思っておるからな。ちなみに俺はビキニが好きだ。だってあの水着から伸びる足とか最高だろ。


「ほら行こ?」


そう言って俺の手をつかんだ。そして目が合うと小首をかしげて微笑む。天使がここにいる。これがキュンとさせるためのあざとい行動だと分かっていてもキュンとしてしまう。これなら藤村もメロメロだろう。くっ羨ましいぜ藤村。だが今は俺とデートをしてるんだ。だから純粋に今のデートを俺は楽しもう。キュン死しないか心配だ。


「ああ行くか」


俺達は手を繋いだまま、ゲーセンをでた。高校生の非リア充の視線がいたかったが。俺も非リア充だから。これは似非デートだからな。


やがて少し歩き、水着が売っている店に着いた。周囲の視線がいたい。選びたいが、ここは退散するのもありじゃないだろうか?じゃないと視線だけで焦げそう。 


やがてあまり過激じゃないコーナに着くと、天はワンピース型の水着を手に取り悩んでいた。その真剣な表情にキュンとくる。盲点の仕草一つ一つがキュンとくる。もう自然体でいいのでは?あざとい部分もあるが、大体が天然だしなな。


するとふと純白のワンピース型の水着が目に入った。これなら清楚で、可憐で、可愛いと思うんだが。天が着るとその魅力は倍増するだろう。


「これとかどうだ?」


「いいね。これなら清楚ぽくて可愛いし」


そう言って試着室に入った。今ここで天が着替えているのか、ヤバイ興奮してくる。ふぅー理性よもて。


「着替えたよー」


そう言って試着室からでると、天使がいた。なにこれめっちゃ可愛いんだが。透けてる太ももが堪らない。清楚でいてスタイルのよさも際立っている。まさに完璧と言う言葉があっているだろう。これほど似合う水着もないんじゃないだろうか。


「めっちゃ似合っているぞ。一番に見れてラッキーだ。これならどんな男もメロメロだろう」


「嬉しいなー。それじゃこれにしよっと」


そう言って再び試着室で着替える。布が擦れてるな。イメージしてしまう着替えてるところを。なんとか理性で抑えて、我慢する。その代わりこっちを見てくるやつを睨んで追い返す。


俺だからってナンパはさせないぞ。まぁ相手にもされないだろうか。天は着替え終わると水着を持ってレジで会計をした。その間俺は外で待っていた。


「おまたせー」


「それで次はアニメイトにでも行かないか?」


「いいよー。ちょうど買いたいラノベがあったしね」


天は俺の影響でラノベを読むようになったのだ。美少女が読むと、ラノベが好きなオタクがワンちゃんあるかもと近づいてくるのが厄介だが。実際に天はほぼほぼのオタクに告白されている。秋葉に行けば多くのオタクが振り返りナンパしようとするしな。男の俺がとなりにいることが多いからしようとしてもしないんだが。厄介なのはオタクなら簡単に落ちるだろうと思っておるナンパ師である。美少女なんだからオタクでもモテることは分かるだろうに。


俺達はアニメイトに向かった。その間好きなアニメの話題を話していた。


「薫って俺の青春ラブコメが間違っているの中で誰が一番好きなの?」


「一色いろはだな。あのでれかたと、あざといところが好きだ」


いろはのあざとさは天下一品である。あそこまであざといと、素を見てみたくなるレベル。俺は他の男と同様あざといのは可愛くて好きなのだ。


「あのあざとさかー。女子から見るたあそこまでのレベルになるとあまりうざさを感じないんだよねー」


あざといは正義だ。ていうか女子なんて大体猫被ってるだろ。天は俺の前だと被ってないが。それは幼馴染みで気を許してくれるからだろう。















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る