第4話
天は友達と仲良く話してるので、俺は教室で本を読み待つことにする。心理学の本だ。これは人の仕草から考えてること分かると言う実践的な心理学だ。これは最初は半信半疑だったが、使ってると合ってたりするので、この心理学系の本はよく読んでいる。好意とかはあまり信用できないが。後は好かれやすくなるためのものもあるがこれは効果で出るかはなぞだ。
そんなことを考えながら本を読み進めていく。ある程度読むと、そろそろ天も友達と話が終わる頃だろうと思い本を閉じて、バックにしまう。
「お待たせー薫」
「俺も楽しんでいたから問題ないぞ」
これは嘘ではない。学問を追求することは新しいことを知れて面白いのだ。将来は社会心理学か史学を学びたいな。この学校はトップ進学校だしいくらでも上を狙える。まぁ東大はあんまり出てないが、私立なら早慶は結構出ている。
「相変わらず学問の本読むのが好きなんだね。大学に行く目的があっていいと思うよ」
そう言って天は微笑んだ。やっぱり天使の笑みだな。これ以上に癒される微笑みをみたことがない。笑みじゃないが近い癒されるものとしてはねるの声くらいだろう。
「ありがとな、それじゃ行くか」
俺達は鞄を持って外に出た。肌を刺すような太陽からの紫外線が当たる。暑いまだ春だと言うのに。まぁもう少しで夏だが。夏になったら文化祭が始まりその他にも夏休みに色んなイベントが始まる。アイドルとかアニメとかオタクには最高の夏である。暑いがね。
校門を出ると、天がそういえばと切り出し大学はどこに行くのと聞いてきた。
「まだ絞ってる最中だ。早慶か千葉大学だろうな」
まぁこの辺が無難だろう。国立でわざわざ地方に行くなら千葉大でも充分だし。早慶なら就職口にも困らない。東大は俺の成績じゃ無理だ。そうなるとこの選択しに狭められる。後は天がどうするかだか。
「私は早稲田にするよ。奏太くんが早稲田志望みたいだから」
あいつ見た目的に早稲田ってより慶応だと思ったんだが。慶応ボーイと言われも違和感ないし。くっイケメンが憎いぜ。なんで妹があんなに可愛いのに、俺はイケメンじゃないんだよ。
「そうか、それじゃ俺も早稲田を優先にするか」
天が変な男に絡まれないか心配だしな。俺自身もオタクだから分かるが、天はオタクに好かれやすい。つまり勘違いしたオタクにちょっかいをかけはれやすいってことだ。天自身もアイドルオタクだ。オタクっていうかモテない男は全般的に共感するとこの人俺のこと好きかもってなるからな。
「え、いいの?薫が一緒だと心強いなー。頑張って受かろうね!」
まぁ天の成績なら普通に受かるだろう。学年トップ10に入っているし。俺は今の学力だとマーチぐらいだから少し頑張んなきゃいけないが。古文と漢文が足を引っ張てるんだよねー。あれさえ克服できればもっと上にいける。
もう高校三年だし、本格的に頑張らないとな。
「ああ、つっても天は受かるだろうがな。俺はもっと勉強しないといけないが」
「私も早稲田は癖が強いから勉強しないと受からないよ」
油断大敵か。まぁ天のことだ苦手な分野は早く克服していってるのだろう。だから早稲田はほぼ受かる。ちなみに藤村も成績がいいから受かるだろう。あいつは東大を目指せるほどだが六大学で勝てる野球をやりたいと思っているこら早稲田にしたんだろうな。あいつはこの学校でエースで4番だが、チームは中堅校だしな。勝ちに拘りたいのだろう。
「まぁそれはさておきそろそろ行くか」
「そうだね、あまり長居しても出掛ける時間が短くなるし」
そう言ってよいしょっという声を出して鞄を肩にかけた。その掛け声に萌える。天使と言っても過言ではない。まぁなにをしても天は可愛いんだが。
それから俺達は教室を出て、靴に履き替えて、学校を出た。今日は何をテーマにデートの練習をするんだ?
「それで今日はどこに行くんだ?」
「今度はドキッだよ。てことでプリクラへレッツゴー!」
プリクラでドキッとするのか?あれかさりげなく接触したりでもするのか?確かにそれなら美少女に触られたってことでドキッとはするな。いきなりキスしたりは無理か、付き合ってないのにそれをやるのはビッチだと思われても仕方ないからな。
俺達は学校の近くにあるゲーセンに向かった。今から行くゲーセンは電車に乗っていくから、同じ学校の人はあまりいない。それに幕張新都心だから広いしな。いたとしても合う確率は少ない。だからここを選んだんだが。
「ねぇ薫ってモテそうだよねー」
いやモテないが。モテてたらこんなに一人女子を好きにならないぞ。まぁモテても諦めることはないが。だが天からモテてるように見えるってことはある程度の魅力はあるってことか。
「いやモテないぞ。モテてたらデートでうきうきしないからな」
「うきうきするんだ」
「そりゃこんな美少女と出掛けれればうきうきもするだろう」
逆にしなかったらそいつはノーマルじゃない。それくらい天は美少女なんだ。るんも負けず劣らず美少女だが、デートするってなったらやっぱりワクワクするだろう。ドキドキはしないが。それは好きかそうじゃないかの違いでしかないが。
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