第3話
「うわー相買わず豪華ですねお弁当。好きでもないのにここまできるってすごいですよ」
そうお弁当は和食のオンパレードなのだ。和食は作るのに時間が掛かるが、健康的という理由で天は作ってるらしい。まぁ元々料理は好きだから朝早く起きて作ることは苦じゃないらしいが。藤村分はさすがに作っていないからこれが幼馴染み特権という奴だ。
「ふっいいだろう。それだけ大切に思われてるってことだからな」
「私も薫先輩のことは大切ですよ。私もお弁当作ってきましょうか?」
「いや二人分は食べれないからいい」
「そうですか、早く食べておしゃべりてもしましょう」
俺は味わいながらゆっくり食べたいんだが。だかるんは食べ終わったら勝手に話し出すだろう。だから自ずとゆっくり食べれないから早く食べるか。
お、この肉じゃが美味しいな。じゃがいもが口のなかでとろける。みりんも染みていて美味しい。これぞ家庭の味って気がする。ピーマン肉詰めも口に運ぶ。ピーマンの苦味が肉といい感じに合っていて美味しい。その他のものも美味しくいただいた。
「食べ終わりましたか?それじゃ会話しましょう」
「ああ、いいぞ」
「心霊系の番組見ましたか?」
「見たぞ。あんな生きてる人間と変わらなく現れたのビックリしたな。案外俺達も幽霊と認識しないで見てるかもな」
幽霊は大体が未練を残してるものだからそこら辺にいてもおかしくない。特に人が集まりやすいところにいるらしいから、この学校にもたくさんいるだろう。
「そうかもしれませんね。幽霊は事故系のものは分かりやすいですけどね。心霊スポットに行ってみたいですね。幽霊見てみたいんで」
「そのときは俺も一緒に行くぞ。呪符と式神をもってな」
女子一人で行くのは危ない。幽霊関係もあるが、犯罪者とかもたまりやすいから襲われる可能性もある。男が一人おれば襲われるリスクは減る。
「式神作れるんですか!」
「いや知り合いに陰陽師がいるからそいつにもらっただけだ」
そいつは中二病だから式神も左目だけ目隠しをしていて、魔法少女みたいな感じで現れたら目立つ。もうひとつは魔術師みたい格好をしている。陰陽師なのに鬼じゃないんだよな。
「へぇーすごいですねその陰陽師の人」
牟礼が聞いたらすぐにアピールしそうだな。そして勘違いして振られるまである。まぁいい奴ではあるんだが、すぐに勘違いをする癖があるからな。特に美少女に大してはそれがよくある。あいつが振られたのは何回も見たことがある。だがそれをすぐに乗り越えるから強心臓なんだよな。
「まぁな、心霊スポットに行くなら誘ってくれよ」
「はい、薫先輩がいるなら心強いですし。話しは変わりますが、薫先輩は体育祭何に出るんですか」
「野球だな。元々部活をやっていたからすぐに決まった。それなりの強豪チームにいたし」
県大会でベスト4まで行ったんだよな。まぁ最後は全国ベスト8のチームに負けたが。でも僅差だったから全国レベルのチームだったてことだろう。そこでレギュラーを俺は取っていたから推薦の誘いも来てたが断った。天と一緒の学校に行きたかったからな。
「え!ぼっちだったのに野球やっていたんですか?野球ってコミュニケーション取らないといけませんよね?」
「ねぇーるんちゃん。疑問に思うのは分かるけどそんな傷つくような反応やめてほしいなぁー。それとピッチャーだったからキャッチャーとコミュケーションを取れればよかったんだよ。確かに最初は軽視されたが、実力で黙らせたからな。だから知り合いレベルにはなったんだよ」
今は天とるんぐらいしか友達や知り合いはいないが、やっぱ部活をやってないとぼっちになる運命なのか。なにその運命悲しいわ。まぁ俺の名前は高1のころはそこそこ一緒にいたから知られているがな。
「へぇー意外ですねぇー。薫先輩のこと応援しますよ」
「それでるんはなに出るんだ?」
「バトミントンですよ。あまりスポーツは得意じゃないんですか」
「まぁ一応応援はするぞ。そろそろ時間だから俺は教室戻るわ。それじゃーじゃあな」
俺はいつものごとくるんの頭をポンポンと軽く叩き教室をに向かった。
「ずるいよ。そんな優しげに微笑んで頭をポンポンするとか、カッコよすぎる。ほんと上川先輩がするいです」
俺は教室に着くと、藤村と天が仲良く会話してることに嫉妬をしながらも、頑張れよと声援を心の中で送って席に着いた。はぁ早く放課後来ないかなぁー。デートが早くしたい。天はどうやっておとしたらいいかをシミュレーションしてくるんだろうが。俺の様子を見て判断するんだろう。まぁ俺はどんなことでもキュンと来るが。
するとチャイムが鳴って休み時間が終わった。午後は日本史と国語か、どっちも得意だから楽だな。それから俺は次の授業の準備をした。
しばらくたと午後の授業が終わった。特に指されることなく、授業を聞いてるだけで終わった。天は指されていたが。難無く答えていた。まぁ天は頭いいしな。
いよいよ放課後だ。週に二回あるこのデートが楽しみだ。
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