あいつだけは、ぜったいに

もう、いくら殺してきただろうか

自分でもよくこんなに完ぺきに出来たなと思う

警察はぼくを捕まえられない


「だって、しょうこなんてないから」


ぼくの正ぎは世の中の悪なんだろう

でもそんなことはどうだっていいんだ

世の中の悪をさばくためには、もっと悪くならないといけないから


ぼくにいやがらせとか、いじめとか

そういうことをしてきたやつらは大体殺した

多分、この街の1割てい度くらい


でも、ぼくには絶対に殺さないといけないやつがいる


絶対に

絶対に絶対に

絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に








絶対に


殺さないといけないやつ


ぼくの人生をくるわせたやつ


ぼくの全てをうばったやつ


あの夜の、主はん格が。まだ一人、生きている




「絶対に、殺すから」




うらの世界ではゆう名なじょうほう屋に聞いた


「あの事件で、一人だけ捕まった無い奴がいる。そいつを知りたいか?」


知りたかった


どうしても殺したくて


そいつだけはゆるしちゃいけなくて




だから、ぼくは同級生とかを殺してお金だけをぬすみ続けた

他の物はいらない

ゲームも本も、楽しそうとも思わない


ただただ、お金が必要だった

じょうほうを買うためにお金をぬすみ続けた

ぬすむのはぼくの正ぎには入ってなかったけど

ぼくの正ぎを実行するためだから、それは仕方がない




そして今日、手に入る


「やあ。元気だったようだね」

「お金、持ってきた」

「こんなに沢山すまないね。約束通り、居場所を教えよう」


い場所を聞き出す

ここからずっと遠い所

そこでそいつはぬくぬくとていをきずいているらしい


ゆるせない

ゆるしてはいけない


最近は消えかかってたふくしゅう心が、ふつふつともえ上がってくる


「さて、それじゃあまたね。君の人生に幸あらんことを」

「待て」

「なんだ」

「ぼくのじょうほう、売るなよ」

「なんだ、そんなこと」


ぼくは何のこんせきも残さずに殺さないといけない

でも、ゆいいつこんせきを残してしまっているのがこのじょうほう屋

たくさん人を殺めたぼくのじょうほうは、もしかしたらほしい人がいるかも

それは、ゆるされない


「どうだろうね。時と場合によるかな」

「ふーん、だめだよ」


だめならこうするだけ

いっしゅんのすきに死角からナイフでじょうほう屋のふく部をさした


はずだった


「へぇ、君そういう事やっちゃう感じ。別に戦っても良いけど、君は勝てないよ」


気が付くとナイフはぼくのほっぺたを浅く切りさきながら空中をまっていた


「あー負けた、こうさん。だからじょうほうは売らないで」


これは勝てない。やめておこう

別に、ぼくはこいつを殺したいわけではないんだ

ただぼくの正ぎをじゃまするなら消えてほしいだけ


じゃましないならこいつは生きていた方が得だし


「私は情報屋だが、君の15倍の人数は殺している」


へえ、すごいね

きょうないけど

でも戦ったら負けるのは分かる。だからやめておく


「じゃあ、ばいばい」

「ああ、今度こそ。君の人生に幸あらんことを」


そういうと、じょうほう屋のやつはこつ然と姿を消してしまった


「さて、行くかな」


待ってろよ


絶対に


見つけ出して


ぼくのりょう親と


同じ目にあわせてやるから



「さて、車でもはいしゃくしよう」


今は深夜2時


かわ手ぶくろと、いつもの黒い服を身に着けて適当にドアの開いていない車を見つくろう


「・・・どこも開いてない」


面倒くさいな


だったらドアにかぎ穴のついている車だ

今じゃレトロ車としてはやっているらしい

べつにきょうないけど


「あった」


自作の特しゅなはり金をかぎ穴に入れてピッキングする

車のカギはアホほど簡単にかいじょうできる

あ、ほらできた


「あーええと、エンジンはどこだ」


適当にスイッチを探る

これひねるのか?いや、このボタンか?


「全然エンジンがかからない」


どうせエンジンかかるまでは安全だろうし、適当にぽちぽち押していく

アクセルとブレーキは?ちがう

レバーか?いや、ちがう


「あ、ついた」


ヤケでアクセルとブレーキ押しながらボタン押したらついた


えーと、こっちがアクセル、こっちがブレーキ

んでこのレバーが、なんだ?イニシャルばっかついててよく分からない


最初Pになってるけど、これだと動かない

他のは・・・うおっと

Rは後ろっぽい


Nは・・・?

動かない、まあいいや


Dは・・・あ、これだ

あともう二つのSとBのこってるけど

これはいいや。これで別に動くし


「よし」


法定速度よりも少しおそいスピードで走り出す

運転めんきょは持ってないし、なんなら初めて車に乗った


あぁ、そうだ。地図


目的の場所の名前を入力する

それじゃあさっさと行くか

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