第7話 崩れていく愛

僕はその日を堺に、同じことを何度も繰り返した。彼女は嫌がる素振りは見せなかった。むしろ彼女の方からだった。けど次第に疑問を抱いた。これって本当に"愛"なのかなと。

何度も"好き"大好き"愛してる"をお互いに言い合った。それを何度も繰り返した。けれどある日を境に徐々に終わりが始まっていた。進路のことを考えなければいけないシーズンに入り周りの空気はピリついていたその日が来てから喧嘩が多くなった。けれど直ぐに仲直りをしていたので問題はないと思っていた。

そして少し長い休みに入った、休みの日に僕の誕生日があるのでそこで出かけようと提案してきたので、出かけた。彼女とは遊園地に行き、幸せなひとときをすごした。遊園地のお土産で記念日ストラップを買った。彼女はこういった。

『 これからもずーっと一緒にいようね!』

僕も同じ言葉を返した。

そして帰り際、彼女が紙袋を渡してくれた。

『 家に帰ったらみてね!』

と、笑顔で言いその後解散した。

家に帰って見てみるとスノードームと、何十枚かの硬いプラスチックに包まれた紙が入っていた。彼女お手製の何でもチケットというものだった、その紙に書いてあることをしてあげるという内容でどれも嬉しいものだった、"初めて"彼女から貰ったプレゼントだったので使わないで大切に取っておこうと思っていた。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る