第320話 猫の子一匹いない集落
さて、イチモツの
イヌノフグリの
今のイヌノフグリの
まずは、イヌノフグリの
数日後、イヌノフグリの
誰もいないことを、「猫の子一匹いない」と言うけど。
本当に、猫の子一匹いなかった。
イチモツの
以前、
静かな
よし、イヌノフグリの
ここから近い
お父さんとお母さんが、「もう二度と行かない」と、ブチキレていたからなぁ。
もし、
もちろん、困っている猫たちを助けたい気持ちはある。
だけど、助けてしまったら、またぼくを
あそこの猫たち、ぼくを自分たちの
お父さんとお母さんに相談したら、絶対ダメって言うに決まっている。
でも、気になる。
う~ん……どうしたものか。
一応、話だけでもしてみるか。
ぼくは、横を歩いているお父さんとお母さんに話し掛ける。
「ミャ」
あの……お父さんとお母さんが
キランソウの
「シロちゃんの気持ちも、分かるけどニャー……」
「でも、猫たちが困っていたら、シロちゃんはまた助けちゃうニャ?」
いつもなら笑顔で、「いいよ」って、言ってくれるのに。
これだけは、絶対に
ふたりは、ぼくが
ぼくだって
お母さんが言う通り、猫たちが困っていたら、ぼくは迷わず助ける。
ぼくたち3匹が話し合っているのを見て、グレイさんが首を
『どうしたんだ?
「グレイさん、実は……」
グレイさんは、キランソウの
ぼくはグレイさんに、キランソウの
ぼくの話を聞いて、グレイさんは「グルル……」と低く
『オレの可愛いシロちゃんをこき使おうとは、許せん! そんな
ここまで怒っているグレイさんを見たのは、初めてな気がする。
次に近い
「シロツメクサの
『よし、分かった。さっさと、そちらへ行くぞ』
ぼくがシロツメクサの
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