第273話 猫の巣穴を覗く時、猫もまたこちらを覗いているのだ
お父さんとお母さんと3匹で
「あれ? 誰もいないニャー」
「シロちゃん、本当にここなのニャ?」
みんな、グレイさんの
さっき、
みんな、
ぼくは、猫の
「ミャ」
皆さん、トマークトゥスは
だからもう、出てきて大丈夫ですよ。
「ほ、ホントかにゃあ?」
「シロちゃん、ずっと外にいたニャウ?」
ぼくの言葉を聞いて、
少し待つと、
キョロキョロと周りを見回したり、鼻をフンフン鳴らして
しばらくすると、猫たちは安全を
アオキ先生が、心配そうな顔でぼくに向かって走って来る。
「シロちゃん! 大丈夫だったにゃあっ?」
「ミャ」
トマークトゥスは、この
「にゃにゃっ? シロちゃんの体から、トマークトゥスの臭いがするにゃあっ!」
あ、しまった。
グレイさんと抱き合ったから、
ぼくは、どうにか言い訳を考える。
「ミャ」
トマークトゥスがこの
その時に、
「シロちゃんひとりで、調べに行ったのにゃあっ? そんな危ないことは、しちゃダメでしょーにゃあっ!」
ぼくがしょんぼりすると、ぼくの後ろにいたお父さんとお母さんが前に出てくる。
「うちのシロが、ご
「シロちゃんが、大変お世話になったそうで、ありがとうございましたニャ」
お父さんとお母さんを見て、アオキ先生は首を
「おや? 見ない顔にゃあ。おふたりは、どちらさまにゃあ?」
「ミャ」
アオキ先生、こちらがぼくの本当のお父さんとお母さんです。
ぼくを探して、ここまでお
「にゃんとっ? このおふたりが、シロちゃんの本当のお父さんとお母さんにゃあっ? 本当に、生きていたんだにゃあっ!」
アオキ先生は、お父さんとお母さんを見て、とても
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