第240話 トマークトゥスの縄張り
ナズナの
『
5km?
次の
でも、
目的地まで
すると、横を歩いているお父さんとお母さんが話し掛けてくる。
「シロちゃん、次に行く
「近くに、病気やケガで苦しんでいる猫はいないニャ?」
「ミャ」
うん、次の行き先は決まったけど、ここからずいぶん遠いんだ。
あと、病気やケガの猫もいないから、急がなくて大丈夫だよ。
「それは、良かったニャー」
「だったら、のんびり行きましょうニャ」
「ミャ」
グレイさんにも伝えようとしたら、何やら様子がおかしい。
何かあったのか、そわそわキョロキョロしている。
気になって、声を掛ける。
「グレイさん、どうしたのミャ?」
『この先に、トマークトゥスの
グレイさんが
『
「分かったミャ。教えてくれて、ありがとうミャ」
お父さんとお母さんにも、
どんな動物にも
このまま真っ直ぐ歩いて行ったら、トマークトゥスの
危ない危ない。
そういえば、前にトマークトゥスに
考えてみたら、ぼく、グレイさんとこんなに一緒にいるのに、トマークトゥスのことを全然知らないや。
『
せっかく、グレイさんが側にいるんだから、直接聞けばいいよね。
ぼくは、グレイさんを見上げてお願いする。
「ねぇ、グレイさん。ぼく、トマークトゥスのこと、もっと良く知りたいミャ」
『なに? オ、オレのことを、もっと良く知りたいだと? そんなに、オレに
何を
なんでも教えてくれると言うので、
グレイさんは
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