第236話 その子が欲しい
西の空へ
ようやく、
やれやれ、やっと終わった。
この
みんなの笑顔を見ると、「
だけどやっぱり、めちゃくちゃ疲れた。
横を見れば、お父さんとお母さんも、疲れた顔でぐったりしている。
ふたりとも、お疲れ様。
ぼくたち3匹が、疲れて
そちらを見ると、グレートビネコがニッコリと笑い掛けてくる。
「旅のお医者さんがた、お疲れ様でしたにゃあ。ワタシは、この
「ミャ」
「ワタシを
「ミャ」
どういたしまして。
この
「この
その言葉を聞いて、お父さんとお母さんがバッと起き上がり、ぼくを抱き寄せた。
お父さんとお母さんは怒りで毛を
「そんなことを言うなら、今すぐ出て行くニャーッ!」
「シロちゃんをこき使う者は、誰であろうと許さないニャッ!」
「にゃにゃっ? 何をそんなに怒っているんですにゃあっ? ワタシ、何か怒らせることを言っちゃいましたかにゃあ?」
怒るふたりを見て、
ぼくは
ふたりを落ち着かせた後、「何故、ふたりがこんなに怒っているか」を、軽く説明した。
ぼくの話を聞いた
「確かに、その気持ちは良く分かりますにゃあ。お医者さんがいれば、こんなに苦しまなくて済んだのですからにゃあ。ワタシたちの
その顔が怖くて、ぼくはお母さんにギュッとしがみついた。
お父さんとお母さんも、ぼくをサンドイッチしてギュッと抱き締めてくれた。
だけど、
「ですが、こんな小さな
――――――――――
【グレートビネコとは?】
白毛に、灰色のトビ
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