第219話 水を探して
ぼくが倒れてから、どれくらい時間が
体が重くて、眠ることしか出来ない。
お父さんとお母さんは、
そういえば、ぼくを
周りを見回しても、誰もいない。
あれ? グレイさんは?
どこ行っちゃったんだろう?
重い体をどうにか動かして、ヨロヨロとゆっくり歩き出す。
ずっと水を飲んでいなかったから、
とにかく、水が飲みたい。
だけど、体が上手く動かないから、川まで歩けそうにない。
そうだ! 長く雨が
もう、水たまりでもなんでも、水が飲めれば良い。
よし、
ピチョンピチョンと、
暗いから見えないけど、
音が
やっぱり、
水を飲みたいという気持ちだけで、外へ向かって足を動かす。
かなり時間が掛かったけど、やっと
雨の
とにかく、水が飲みたくて、水たまりに顔を突っ込んで、ガブガブと飲んだ。
土が
おなかも空いていたから、たくさん飲み過ぎちゃって、おなかがチャプチャプ鳴っている。
でも、水を飲んだら、ちょっとだけ元気になった気がする。
そこで、何かが近付いて来る足音に気が付いた。
しまった! 今、何かと出くわしたら、
『シロちゃん、やっと起きたのか! ずっと起きないから、心配したぞっ!』
「グレイさん、どこへ行っていたミャ?」
振り向くと、そこにいたのはグレイさんだった。
狩りから戻ってきたところらしく、足元に
『シロちゃんを、ひとりぼっちにしてしまって、すまなかった。腹が減ったから、狩りへ行っていたんだ。シロちゃんも、食べるか?』
ぼくが返事をするよりも先に、「ぐ~きゅるる~っ」と、おなかが鳴った。
おなかの音を聞いて、グレイさんが吹き出すように笑い出す。
『そうか、良かった。シロちゃんも、腹が減っているんだな。じゃあ、一緒に食べようか』
「ミャ!」
ぼくとグレイさんは、仲良くヒラコテリウムを食べた。
とてもおなかが空いていたから、いつもよりもずっと
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