第218話 感染
なんだか、体がおかしい。
頭が重くて、痛くて、ぼ~っとして、ふわふわしている。
体が熱いような寒いような、どっちなのか良く分からない感覚で、
息苦しくて、
涙が止まらなくて、目がかすんで、周りが良く見えない。
耳も良く聞こえない。
この
これは、
たぶん、この
お父さんとお母さんも、うつされていないといいけど。
もしうつされてても、ぼくがいなくても、
「猫ヘルペスウイルス
こういうところが、『
シンプルに、「
医学用語だから、難しすぎて、
薬を教えてもらっても、手に入らないし。
たぶんぼくは、『
「これってどういう意味?」って、いちいち聞かないと、
なんで、そんな
そもそも、『
もしかして、中の人がいたりする?
今、『
ぼくの体がおかしいと、『
あ~……ダメだ。
熱のせいで頭がぼ~っとして、意味のないことばっかり考えちゃう。
目を開けると、グレイさんらしき影が見えた。
ぼんやりとしか見えないから、どんな顔をしているのか、分からない。
でもきっと、グレイさんのことだから、
グレイさんに抱っこされてて、大きな舌でペロペロと
そっか、グレイさんが、ぼくの
やっぱり、グレイさんは
グレイさんが何か言っているみたいだけど、遠くで犬が
病気になると、『
でも、ぼくを
なんで、
あと、ウィルスは、同じ動物にしか
人の
だから、
グレイさん、ごめんね。
今は何言っているのか、全然分からないや。
病気が治ったら、またいっぱいお話ししようね。
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