第216話 猫の気象病
さて、問題は、グレイさんが狩ってきてくれた20匹の
ぼくひとりじゃ、こんなにたくさんのパラミスを運ぶことは出来ない。
パラミスのしっぽを
お父さんとお母さんに頼んで、運んでもらおうかな。
でも、ふたりとも猫だから
野生の猫にとって、体が
体が冷えると、
それに猫は人間よりも、
「
雨の日は、
猫たちに、
だったら、ぼくひとりで、10
大変だけど、出来ないことはない。
ぼくが、パラミスのしっぽを
『シロちゃん、まさかひとりで全部、あそこまで運ぶつもりじゃないだろうな?』
「そうだけどミャ」
『そういうことなら、オレに任せてくれ。オレなら数回で、運べるぞ』
「でも……猫たちに、グレイさんを会わせる訳にはいかないミャ」
するとグレイさんは、
『今、
「なるほどミャ! グレイさん、
『そうだろうそうだろう。どうだ?
「うん、カッコイイミャ!」
『ふふっ、そうか。オレも毎日、シロちゃんの可愛さに
「グレイさんが、全部運ぶのは大変ミャ。ぼくも、手伝うミャ」
『シロちゃんのそういうところが、好きだぞ。よし、じゃあ、オレたちふたりの愛の
「ミャ!」
ぼくとグレイさんは手分けして、
グレイさんが手伝ってくれたおかげで、本当にすぐ終わった。
あとは、
「グレイさん、助かったミャ! ありがとうミャッ!」
『シロちゃんと、猫たちの役に立てて
そう言って、グレイさんが立ち去ろうとしたので、
「グレイさん、どこに行くミャ?」
『オレは、猫たちの目の届かないところで、ひとりで
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