第210話 もう全部あいつひとりでいいんじゃないかな
「シロちゃん、今度はどこ行くニャー?」
「ミャ」
お父さんの質問に、ぼくは「まだ決めてない」と答えた。
イチモツの森には、猫の
ミケさんは、森の中を歩き回って、ほかの
それとも、
ぼくが、イチモツの森の中で見つけた猫の
イヌノフグリの
キランソウの
ぼくが調子に乗って、何度も助けちゃったもんだから、
悪いことに、ぼくを便利な道具のように使おうとしたから、お父さんとお母さんを怒らせてしまったんだ。
お父さんとお母さんが、「キランソウの
キランソウの
となれば、まだ行ったことがない、ほかの
ほかの
『
新しい
前みたいに行く
旅の途中で、ケガや病気で苦しんでいる猫を探したり、狩りをしたり、新しい薬草を見つけたい。
ぼくたちはキランソウの
お散歩するように、4匹で仲良くお
グレイさんがいるおかげか、危険生物と会うことはなかった。
このあたりで、トマークトゥスに
グレイさんは狩りも得意だし、穴を
以前の旅では、夜になったら、ほかの動物が
今は、グレイさんがみんなで入れる
もう全部、グレイさんひとりで良いんじゃないかなって思っちゃうくらい、なんでも出来ちゃって、
だけど、お父さんとお母さんもいてくれないと困る。
お父さんとお母さんがいるだけで、ぼくの猫を
もちろん犬も可愛いけど、猫の可愛さとは、可愛さの方向性が違う。
ぼくは、横を歩いているグレイさんにニッコリと笑い掛ける。
「やっぱり、グレイさんが一緒に来てくれて良かったミャ」
『オレも、シロちゃんと旅が出来て、とても
グレイさんも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます