第199話 新たな旅へ
「いってらっしゃいニャ~。くれぐれも、気を付けてニャ~」
「元気でニャア」
「早く帰ってきてニャン」
ミケさんが
ぼくとお父さんとお母さんの3匹の猫は、
「ミャ」
行ってきます。
今回は、前よりは早く帰ってくるつもりです。
皆さんも、どうかお元気で。
ぼくは、
前回の旅では、
今回の旅の目的は、イチモツの森を調べようと思っている。
イチモツの森の中に、猫の
ぼくたち猫は基本的に、
ほとんどの猫は、
他の
お医者さんがいなかったら、薬草の作り方と使い方を教えたい。
ケガや病気で苦しんでいる猫がいたら、助けたい。
やりたいことが、いっぱいだ。
それに、今回の旅には、グレイさんがついて来てくれる。
グレイさんは集落に入れないので、
待ち合わせ場所では、グレイさんがしっぽを大きく
「グレイさん、お待たせミャ!」
『おお、シロちゃん! ようやく一緒に旅へ出られるんだなっ! この日を、どれだけ待ちかねていたことかっ!』
グレイさんはウキウキした足取りで、ぼくに体をすり寄せた。
ぼくも、グレイさんに体をスリスリする。
「ぼくも、グレイさんと旅に出られるのを、とっても楽しみにしていたミャ」
『猫の
「大丈夫ミャ。何かあったら、ぼくがなんとかしてグレイさんを助けるミャ」
『そうか、シロちゃんは可愛いだけじゃなくて、
「みんなで助け合うミャ」
『もちろんだとも』
お父さんとお母さんは、ぼくとグレイさんのやり取りを見て、
「本当に、シロちゃんとグレイさんは仲良しさんニャー」
「グレイさん、どうかよろしくお願いしますニャ」
こうしてぼくたち4匹は、新たな旅へと出掛けた。
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