第195話 最期の贈り物
ぼくにとってミケさんは、おばあちゃんのような存在だった。
いつも
お父さんやお母さんと同じくらい、大好きだった。
かけがえのないミケさんが
野生の猫の
長く生きられないことは、最初から知っていた。
分かっていても、悲しいものは悲しい。
旅の
ミケさんを失った悲しみは、あの時の何倍も大きい。
ぼくは、ぬくもりが残るミケさんのご
みんなも涙を流して、ミケさんの死を
猫たちは
ぼくは、たくさんお花を
花を
花を
説明をしても、猫たちにはきっと分からないだろう。
お
少しずつ、ミケさんの体が見えなくなっていく。
ミケさんの体が完全に見えなくなるまで、目を
ミケさんの姿を見られるのは、これが最後だから。
ミケさんが
思い返せば、ぼくは小さい頃から、ミケさんに心配や
ぼくは優しいミケさんに甘えてばかりで、何も
もっと、一緒にいたかった。
もっと、側にいてあげれば良かった。
いくら
でも、
「シロちゃん、大丈夫ニャ? 毛づくろいしてあげるニャ」
涙でぐしょぐしょになってしまったぼくを心配して、お母さんが優しく
お父さんも、ぼくの頭を
「ミケさんは、
お父さんが言う通り、悲しんでばかりもいられない。
全員集まって、「誰が、次の
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