第180話 一緒に
『そうだ!
グレイさんはしっぽをブンブン振りながら、
うわぁ~……そう来たかぁ。
いや、グレイさんなら、そう言う気がしていた。
だって、グレイさんは、ぼくのことがめちゃくちゃ大好きだから。
前に、『シロちゃんがいてくれれば
例え、世界の全てを敵に回しても、ぼくだけは守ってくれそう。
気持ちは
だけど、それじゃ、お互いの為にならない。
ぼくはグレイさんを選んだら、
グレイさんはぼくと一緒にいたら、
本来、トマークトゥスは猫を食べるものだから。
やっぱりぼくたちは、一緒にいちゃダメなんだ。
言いたくないけど、言わなくちゃ。
ぼくは、心の底から申し訳ないと思いながら、お
「グレイさん、ごめんなさいミャ。ぼくは、グレイさんと一緒に行けないミャ」
『
「ぼくは、
『じゃあ、オレもここにいる!』
「グレイさんがいたら、ぼくは
『……何? シロちゃんが
「そうミャ……」
『そうか……オレのせいなのか』
グレイさんは、悲しそうな目でぼくを見つめる。
『オレは、オレのせいでシロちゃんを悲しませたくない。オレがいなくなれば、シロちゃんは
「そうミャ」
『ならば、オレが
グレイさんはそう言って、優しく笑った。
グレイさんとは、これでお
ここでお
「グレイさん、お
『オレだって、
ぼくは最後に、グレイさんにギュッと強く抱き着いて泣いた。
グレイさんもボロボロと
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