第178話 どちらも大切
グレイさんとすっかり仲良くなってから、だいぶ
いつものように、ぼくとお父さんとお母さんと3匹で、
「シロちゃん、サバトラさん、シロブチさん、ちょっとお話しがあるにゃ」
ミケさんにしては
「ミャ?」
どうしました? ミケさん。
「もう、トマークトゥスと会うのは、止めるにゃ」
「ミャ?」
え? なんで、グレイさんと会っちゃダメなんですか?
「前にも話したはずにゃ。トマークトゥスとワシらは、
でも、グレイさんはぼくのお友達です。
どうして、トマークトゥスと仲良くしちゃ、ダメなんですか?
「シロちゃんたちにトマークトゥスの
なるほど、
自分の臭いを
グレイさんに抱き
動物は、だいたい
トマークトゥスも、洗っていない
猫だけが特別で、こまめに毛づくろいをして
ぼくも、毎日の毛づくろいを
そういえば最近、
お父さんとお母さん以外の猫と、話した
以前は、みんな、
ぼくはただ、グレイさんと仲良くしたいだけなのに。
「シロちゃん、トマークトゥスと仲良くするのをやめるか、トマークトゥスと一緒にこの
ミケさんは冷たく、そう言い
そんな悲しい
ぼくは、
どうして……どちらかしか、選べないんだ。
なんで、今のままじゃ、ダメなんだ。
お父さんとお母さんは、ぼくの後ろで、ぼくの答えをじっと待っていた。
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