第177話 ウソは自分も相手も騙す
ぼくとお父さんとお母さんだけでは、大きなオルニメガロニクス(
仕方がないので、ぼくたちはオルニメガロニクスを担いで、グレイさんの元へ戻ることにした。
戻って来たぼくたちを見て、グレイさんが不思議そうに首を
『おや? シロちゃん、どうした?』
「グレイさん、ごめんなさいミャッ!」
ぼくは
『なんだなんだ? 何かあったのか?』
グレイさんは、心配そうにぼくを
ぼくは、グレイさんの胸に顔を押し付けて、泣き続けた。
『何があったか分からないが、泣きたければ泣けば良い。泣きたい時は、いつでもオレの胸に飛び込んで来い。いくらでも、
グレイさんは優しい声で言い聞かせながら、ぼくを抱き締めてくれた。
思い切り泣いて、気持ちが落ち
ウソを
ウソを
あとで、ウソだったとバレた時に、お
だったら、ヘタに
それにぼくは、ウソを
「あの……オルニメガロニクスは、ぼくたちの
『……なるほど、
グレイさんは悲しそうな笑みを浮かべ、
そんなグレイさんが
「あ、でも、ぼくとお父さんとお母さんは、おなかいっぱい食べたミャ! ごちそうさまでしたミャッ!」
『そうか。シロちゃんたちは、食べてくれたのか。気を
「じゃあ、切るから、ちょっと待っててミャ」
『ありがとう。いつも
ぼくは、首から下げていた石のナイフを
毎回、川まで石を拾いに行って、石のナイフを作るのは
だから、植物の
走る時にジャマだけど、こうしておけば、すぐに使えて
さっそく、石のナイフでオルニメガロニクスを叩き切っていく。
しばらくして、出来上がったブツ切り肉の山を、グレイさんは美味しそうに食べてくれた。
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