第169話 ぼくたちの愛情表現
お父さんとお母さんが、「どうしても行く」と言うので、3匹でグレイさんに会いに行くことになった。
じゃあ、
『
『
『
『
「ミャ!」
お父さん、お母さん、これからグレイさんがいるところへ行くから、ついて来て!
「わ、分かったニャー……」
「トマークトゥスは怖いけど、シロちゃんをひとりで行かせるのは、もっと怖いからニャ……」
ふたりとも、グレイさんと会うのが怖いらしい。
ぼくだって、グレイさん以外のトマークトゥスは怖い。
でも、グレイさんは怖くない。
お父さんとお母さんにも、グレイさんは怖くないって知って欲しい。
ぼくは、グレイさんへのお土産の骨と
『
『
いつも案内ありがとう、『
「グレイさん!」
目を閉じて
『シロちゃん! 待っていたぞっ! 思ったよりも早く会いに来てくれて、とっても
「ぼくも、グレイさんに会いたかったミャ!」
『そうか! シロちゃんも、そんなにオレと会いたくて仕方なかったのか! だったら、ずっとオレの側にいてくれっ!』
グレイさんは
犬科の動物が顔を
猫が相手の毛づくろいをするのも、
ぼくたちは違う動物だけど、
お
「そうミャ。グレイさんに、会わせたい猫がいるミャ」
『なに? シロちゃんのお友達を紹介してくれるのか? それは、
「お友達じゃないミャ、ぼくのお父さんとお母さんミャ」
そう言いながら振り返ると、ふたりの姿はなかった。
あれ? 逃げた?
お~いっ、お父さ~ん! お母さ~んっ! どこ行ったの~?
いや、良く見れば、ふたりとも木の
こちらを見ながら、ガクガクブルブル
「ほ、本当に、トマークトゥスニャー……怖いニャー……」
「し、シロちゃんが、トマークトゥスに
ふたりとも、完全にビビりまくっている。
やっぱり、トマークトゥスとぼくたちが仲良くなるのは、難しいのかもしれない。
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