第165話 言い訳
「グレイさん、あ~んしてミャ」
『あ~……』
グレイさんの虫歯の状態を確認する為、口を大きく開けてもらった。
見れば、歯全体が茶色くなっていて、ところどころ歯が
これは、痛そうだ。
早く、なんとかしないと。
確か、
ヨモギなら、簡単に手に入る。
あとは、
ウシやシカを狩るには、お父さんとお母さんを
しかし、グレイさんを
グレイさんとは、ここで
「グレイさん、また来るミャ!」
『ああ、またいつでも会いに来てくれ! オレはシロちゃんが来てくれるのを、いつまでも待っているぞっ!』
ぼくが別れを
グレイさんの話によれば、ぼくは初めての友達だそうだ。
トマークトゥスの
同じ
「仲間」と「友達」は違う。
しかも、グレイさんは
大好きな猫と話せるとあって、ぼくに対する愛が重いんだ。
ぼくも猫に生まれ変わって、猫と話せるようになった時は、めちゃくちゃ
何度か
ここから
だけど、ずいぶん長い時間、グレイさんと話し込んでしまった。
いくら
きっと
「虫歯のトマークトゥスを探しに行った」なんて、言えるはずがない。
・
・ひとりで、狩りに行った。
それっぽい
どんな上手い言い
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