第155話 厳重警戒
「寒い」とか「怖い」とか、文句を言っている場合ではない。
ぼくたちの
それだけで、
話し合いの結果、木登りが上手な猫たちが、
狩りが上手なお父さんも、
仲良く猫団子になってお昼寝なんて、気分じゃない。
みんなイカ耳になって、落ち着きなくキョロキョロと周りを
ぼくも不安と恐怖で、
サビさんが見たトマークトゥスは、一匹だけだったらしいけど。
もしかしたら、トマークトゥスの
もし、
逃げ切れなければ、死あるのみ。
思わず、仲良しの猫たちが
可愛い猫が傷付けられるなんて、考えるだけでも胸が締め付けられる。
野生の猫は、いつでも生きるか死ぬかのギリギリのところで生きている。
ぼくが今まで生きてこられたのは、優しい猫たちが助けてくれたから。
ぼくひとりだったら、とっくに死んでいる。
しばらくして、
「サビさんの言う通り、トマークトゥスは一匹だけだったニャ。
お父さんが
だからといって、安心は出来ない。
例え1匹でも、
トマークトゥスが、じっと見つめていたということは、きっと、ぼくたちの動きを
猫は肉食動物だから、狩りをしなければ何も食べられない。
狩りをするには、
トマークトゥスにとって、猫の
ぼくたちが
イチモツの
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