夢ログ 2

(体が不自由でも正しいことはまげられない・・)


少女は事故で脳に重度の障害を受け下半身不随になっている車椅子の女の子。体は思い通りに動かないものの正義感・興味旺盛な子。体は思う通りにうごかないが、頭はとても冴え、どんな難題もこなしてきた。

今日も仲間と、とある研究所(?)に悪い噂を聞き、うまいように防犯システムを避けて侵入を成功させた。

「さぁ、みんな!今日も必用な情報、悪い活動の痕跡を集めて国防総省に・・どうしても受け合ってくれなかったらSNSに!いいわね!」

『お──!!』

車椅子を手でうまいように操作しながらさらに施設の奥へ、奥へと進んだ。どちらかというと悪への嫌悪感よりも好奇心のほうが上回っていたのかもしれない。

施設の奥の厳重に封鎖された扉に・・回りは薄暗く灯りも間接照明的なものしかついていない。

「えーっと、なにかかいてある・・・ 管理区域 LV5・・・?」

「なにかの研究施設じゃないのかな。」

「みたいね・・ うん・・パスワードロックと、静脈認証らしきのが・・」

操作パネルをちょっとさわってみた瞬間、「ピッ」っと音と同時に扉がひらいた。

「え?ロックかかってたんじゃ・・」

「わかんない・・セキュリティがとけてたんじゃないのかなぁ。」

扉の先も間接照明だけのほぼ真っ暗な通路が続いている。しかも変な薬品臭が立ちこめている。

「・・とにかく・・ なにかあるかもしれない・・いくわよ・・」

少女は車椅子を漕ぎ先へ進む・・・

・・の瞬間ゆらゆらと人影が闇の中から数人現れた。

「!? ・・し、施設の職員・・? まずい・・ 逃げないと・・」

「・・だめだよ!囲まれている!」

回りに囲んでいるのは・・・人間・・なのだろうか・・ あまりにも血色が悪い・・そして・・ 腐臭らしきものを立ちこめさせている・・

(・・まさか・・ 映画とかゲームで見るゾンビ・・・?!)

──「きゃあああああああ!!!」

「!?」

仲間の女の子が施設の人間に取り囲まれ捕まっている。

「XX!!」

「いやぁぁあああ!! たす・・ かは・・ あぁ・・・ が・・」

取り囲んでいる職員らしき一人が仲間の子の腹に深々とメスらしき刃物を突き立てそのま引き裂く。

大動脈まで達したのか・・・おびただしい量の血を腹部から吹き出し、腸がぼたばたとこぼれ落ちる。

職員たちはまるで獣のようにそのこぼれた内臓に食らいつき貪るように食いついている。

「!! いやぁ!! XX!!・・あぁ、 あ!!」

少女の腕を職員らしきものがつかむとものすごい怪力で少女の腕をへし折った。

「!!いあああああぁぁ!!!」

あまりの激痛に身動きが取れない。車椅子も漕ぐことが出来なくなり身動きもとれなくなっってしまった。その間に、仲間の女の子は口と鼻から血の泡を吹きながらヒューヒューとかすれた息をしていたが、腸やらなにやらを引きちぎられ貪られているうちに息が絶えてしまった。

それを涙目で見ているしかなかった少女。

「うぅ・・・ XX・・・ ・・ え・・ 何・・ やだ・・!! いやぁ!!」

職員の一人が電動ドリルを手にしていた。それを回すやいなや、彼女の首に近づける。

「いや・・ やだぁ・・・!! 殺さないで・・ !! 死にたくない・・!! や・・ あ!! ぎぃ!」

そのまま首の肉を裂きドリルは少女の首の中に血吹雪を上げながら沈んでいく。

あまりの激痛に声がでない・・ そして気道まで穴があいたのか血を口と鼻から吹き出す・・そして脊髄へ。

 下半身が熱い・・ 失禁をしたのだろうか・・ それよりもドリルの無常な音が耳からはなれない。叫びたくても叫べない。助けをよびたくても呼べない。そして体が・・動かない・・・

 痛覚はなくなり・・意識は混濁していく・・ 視界が真っ暗になり聞こえるのはくちゃくちゃと仲間を食べる音とドリルの音だけ・・

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