君等強いからとりま作戦は頑張るで♪ 〜超クソ雑魚で居ても居なくても変わらないようなクラスメイトFくらいの立ち位置の僕が学校最強チームのリーダーになるまで〜
桃髪ロリ顔美少女男(←この呼び方したやつ○す
桃髪ロリ顔美少女男(←この呼び方したやつ○す
僕は自分の外見が好きじゃない。身長は150くらいしかないし、顔は学校一の美少女と言われるくらい女の子っぽいし、髪は
「だから、お前は絶対に許さない! 殺してやる。ぶっ殺してやる」
「おい、止めろ。落ち着け」
僕は今、イケメン──カケルに飛びかかっていた。カケルは運動神経が良いようで「止めろっ」とか言いながら華麗にかわし続ける。ウザい!
「だから落ち着けって!」
「それは無理な相談だよ。お前が悪い。僕を傷つけたお前が悪いんだぁ」
「ちっ……斬るぞ?」
「はい、すみませんでしたぁ! ちょっと早計だったかもっす!」
カケルが刀を構えた瞬間、僕はスライディング土下座を決める。ズサーッと音を立てて丁度カケルの足元で停止。我ながら天才かも……じゃなくて
「はぁ……やっと止まったか」
「は、はいぃ、申し訳ございませんでしたぁ!」
僕は額を地面に擦り付ける。うぅ、苔とかあるし気持ち悪い。今すぐ吐きそう。あぁ、一思いに殺してくれぇぇ……
「何言ってんだ……とりあえず顔を上げろ。罪悪感が込み上げてくるし、俺も悪かったしな」
「あ、ほんと? フフッ、これも普段の僕の行いが良いからだね♪」
「ごめん、やっぱり土下座してろ」
「えぇ?!」
ちっ……刀持ってるからって好き勝手言いやがってよぉ。卑怯だろ。まぁ、拳での戦いでも僕に勝ち目はないだろうけど。模擬戦、という基礎能力を高めるために行われる組手みたいなものでも全敗中の僕ですからね……くぅ、我ながら傷ついた。
「……プッ、アハハ」
「何だよぉ、人の土下座見て笑うとかサイテーだよ」
「いや違う違う。普通にお前が面白くてさ」
いやそれも悪口じゃないかな。うん、悪口だ。人のこと、面白いとか言うなんて人間じゃないね。ひどい。ヒドイよぉ。カケルがいじめてくる〜。
「おい……まぁいいや。とりあえず何があったんだ? なんか上から降ってきたけど」
カケルの許可(?)が出たので僕は土下座を止めて座る。地面が湿ってるからお尻が濡れて嫌だけど、立ってたら足が疲れるし仕方ないなぁ──って思ってると、カケルも横に座ってきた。えぇ、距離近〜。僕にときめいちゃったのかな?
っと、カケルを無視しちゃうところだった。とりあえず僕は幼少期から話し始めた。父が冒険者ってことから、入学から今日まで、そして落とし穴にかかったことをザックリと、ね。
話し終えるとカケルは、頭を掻きながら──
「えーと……何でお前、ガキの頃からの長ぇ話をしたんだ?」
「え? だって何があったんだって聞いてくるから」
「誰もお前の過去に興味ねぇよ! 何で落ちてきたのかだけ知れれば十分だわッ!」
カケルの唾が飛んできた。うわぁ、最悪。汚い。
「お前一回斬っていいか?!」
「え、ダメだよ。何いってんのさ」
「何でお前は真顔で返答できるの?!」
また唾を飛ばしてくるカケル。コイツ、もうわざとだろ。確信犯だろ。なるほど、カケルは最低な人間だったってオチね。
「何のオチだよ。てか俺は悪くなくね?」
「はいはい、話が進まないからさ」
「誰のせいだと思ってる?!」
え、カケルのせい……って、もうそんな事はどうでも良くて。
「良くない良くない。俺的には良くない」
「んで、カケルは何があったの? 僕と同じで落とし穴に落ちて死んだの? それともモンスターに殺された?」
だとしたら転生待ちだね──と僕は言い出す。あれ、待てよ。もしカケルが転生待ちなら二人が待ってるって事だよね。もし神様が「お前たち二人のどちらかを転生させてやろう」とか言い出したら……カケルと勝負になったら、僕は負けてしまう。負けたら地獄とかかな。それは嫌だな。今のうちに媚売って……
「お、おい
「え……?」
僕は思った、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます