其の4<魔孔・魔物・冒険者の話>
※作中では特に言及されない事を大雑把に説明します。前日談で解説したものも
含みます。その他、付録として作者の裏話的なのも添えたり。
・魔孔
後述する
瘴気が世界を浸食し、回帰不能点を越えて正と邪を反転させ、世界を一変させる事が
魔孔の存在意義です。ただ、そこに意思のようなものが介在しているかは不明です。
瘴気が濃くなり、魔孔が広がれば広がるほどそれに比例して出現する魔物も大きく、強くなっていきます。魔孔が活動するのは日没から夜明けまで。日中は魔物の増殖を休止しますが数こそ増えないだけで勢力維持の為、瘴気は常に噴き出しています。
魔孔は生きとし生けるもの──
特に人間の活動範囲外で発生しやすく、裏を返せば、人間の活動圏内で見かける事はほとんどありません。例えば、人為的に大地を傷つけなどしない限りは。
人類の使命とは、あくまでこの魔孔の撲滅にあります。
日々の生活とは、人々の営みとは、神々に許された
魔孔を発見し、魔物を退治し、それらを撲滅する冒険者という役割こそ本来、人類に課せられた義務であり、それがままならぬ者達は彼らを後援する事で代替えとするのです。
これは地位ある者が率先して示すべき模範の一つとしても推奨されています。
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「(魔孔です。他の項目で『世界』の初期設定は人体の内部だかがモチーフというか始まりだった的な事を書いたはずですが、魔孔という設定も多分に漏れず。こいつは悪性腫瘍というイメージだったと思います。そこからなんやかんやファンタジー風に改編して今の設定になりました)」
「(魔孔の目的は作者もよく分からんのですが、メタ的に言えば魔物と人間の立場というか役割?を強制的に入れ替える舞台装置みたいなものです。多分)」
「(魔孔の閉じ方。基本的には魔物を一掃した後、瘴気が止まるまで土で埋めていくだけですね。何も難しい事はありません。どんなに大きい魔孔であろうと、諦めずに土で埋めていけば必ず閉じられます。魔孔は土を吐き出す事が出来ないんですよ)」
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・
生きとし生けるものの
前述の通り、瘴気を効率的に広げていく為の道具として魔孔から生み出されます。
魔孔と同じく日没から夜明けまでの時間、
日中は精力的に動きませんが、感知範囲に入れば別です。彼らは魔孔の衛兵でもあるのですから。
彼ら
魔物には目玉に相当するものがなく、瞳は一様に「
魔物は倒すと土くれに戻ります。しかし、その間に生成された不純物──魔石や鉱物などはそのまま残ります。どういう理屈で生成されているかは分かっていませんが、瘴気が影響しているのだろうと予測されていますね。
また、この世界の人間は相手が魔物なら決して怯む事なく戦い続ける事が出来ます。
老若男女問わず、力の差が歴然だとしても、です。
戦意は衰えません。何故なら、そのように創られているからです。
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「(魔物退治を真面目にやろうとすると付き纏ってくる、生態系だの繁殖だのという面倒くさい問題。色々と考えた結果、開き直って分けちまおうと。魔物は放置すると魔孔から無限
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・冒険者
過去には
次第により効率と成果を重視し、個人間の連携から複数人を一隊として集団行動するようになり、今日に繋がる冒険者の原型が作られていきました。
そして、集団は何時しか組織となり──現在は中央の大陸に
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「(過去の役割分担について。
「(前日譚の方でも少し話題に出しましたが、現在は魔孔の価値が上がって必ずしも発見即破壊、というような措置を取らないです。誰かにバレるまで独占するにせよ、冒険者協会に報告するにせよ、魔孔は大抵保存されます)」
「(……王都など都会や人の多い街に住む人達はそれでもよいですが※(恩恵はあれど危険はない為)、魔孔の近くに住む僻地の人間は溜まったものではありませんよね? 時限爆弾があるようなものですから。水面下で不満が溜まり冒険者を
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