2. 優しいおばあちゃんとコミュ障対策とボクの秘密

「騒がせてしまってすまぬ」

「気にしないで。来るかもなって何となく思ってたから」


 STFの何処かの一室。

 妙にフカフカで高そうなソファーが置かれている部屋に連れられてきたボクは、京香さんと向かい合って座っていた。


「それに本当は私から会いに行かなければならないのに、呼び出してごめんね」

「それこそ気にするな。謹慎とやらになっているのだろう」

「それも私が原因だから」

「だから気にするなと言っているであろうが」


 人が良いのだろう。

 京香さんはどれだけ気にするなと言っても何度もこうして謝ってくる。


 キリが無いので、本題に入って貰おう。


「今日は我の会話の練習に付き合ってくれるのだろう。さっさと始めようか」

「あ、うん、そのことなんだけどね。救きゅ……救ちゃんに紹介したい人がいるの」

「ちゃんは辞めろと言っているのだが……どういうことだ?」


 LIONEで京香さんが一対一で会話の練習をしてくれると聞いていた。

 いきなり二対一はハードルが高すぎるんですけど。


「前に信頼出来る探索者協会の人を紹介するって言ってたでしょ。今日その人が丁度ここにいるの。前にも言ったけど救ちゃんがお話しやすい雰囲気の人だから、練習になるし探索者ライセンスの件の相談も出来るしどうかなって。本当は二人きりが良いけど……」


 最後だけもごもごしてて上手く聞き取れなかったけれど、とても良い話に聞こえる。

 せっかくだからお願いしてみようかな。


「では頼む」

「分かった、それじゃあ呼んでくるね」


 しばらく待つと、京香さんは和服を着た老齢な女性と一緒に戻ってきた。


 おばあちゃん!


 凄い凄い、おばあちゃんだ。

 おばあちゃんとしか言いようがないくらいにおばあちゃんだ。


 縁側でお茶を飲みながらニコニコ笑顔でまったりしている姿が目に浮かぶような女性だ。

 見るからに温かみがあって確かにこれならお話しやすそう。


「はじめまして。シルバーマスクさん、温水ぬくみず 優子ゆうこです」


 一種の状態異常かな。

 だって声を聴くだけで実家でくつろいでいるかのような安心感に包まれるんだもん。


「お初にお目にかかる、シルバーマスクだ」


 おばあちゃん、じゃなくて温水さんは挨拶を終えるとゆっくりとそれでいてしっかりとした足取りで歩きソファーに座る。


「温水さんは探索者協会の名誉会長なの」

「名誉会長?」


 会長ってことは探索者協会で一番偉い人ってことだよね。

 でも名誉ってついてるのはどういうことだろう。


「温水さんは私達探索者が少しでも探索しやすいように親身になって考えてくれて、融通の利かない上とも交渉して何度も譲歩を引き出してくれた最高の協会長なの。でもちょっと色々あって今は会長職を辞めて名誉会長って形で探索者協会の相談役みたいなことをしてくれているの」

「うふふ、そんなに褒められると恥ずかしいわ」


 つまり探索者の味方をしてくれる偉いおばあちゃんってことか。


「ふむ、承知した。それではさっそくだが探索者ライセンスについての相談をしたいのだが」

「その前にちょっと良いかしら」

「ぬ?」


 急かし過ぎたかな。

 おっとりとした言葉で止められちゃった。


「シルバーマスクさん。本名は槍杉救さんで間違いないかしら」

「うむ」

「では槍杉さんとお呼びした方が良いかしら」

「どちらでも構わぬぞ」


 正体が世の中にバレちゃったからどっちでも気にしないよ。


「では仮面を被っている時はシルバーマスクさん、仮面を外している時は槍杉さんでいかがかしら」

「承知した」

「じゃあ私もそうするね」


 確かにその方が呼ぶ方が迷わなくて済むかも。

 配信見てくれている人達にもそう伝えておこうっと。


 そういえばYだかZだかってのでリスナーに告知とか出来るから便利だよって京香さんが言ってたし、それ使ってみるのもありかも。


「シルバーマスクさん、仮面を外してお話してみない?」

「ぬ?」

「出来る限り練習する時間を取った方が良いかなって思うのよ」

「なるほどな」


 確かに折角時間を取って貰えるんだから、沢山練習した方が良いよね。


「分かった。ではやってみよう」

「ああ、ちょっと待って頂戴」


 仮面に手を触れたところで温水さんがストップをかけた。


「もしシルバーマスクさんが我慢出来なくなっても私達は気にしないわ。だから、仮面を被ってでも良いから遠慮なく戻って来て欲しいの」

「……承知した」


 そっか、前と同じだと仮面を外して逃げて自己嫌悪に陥ったままベッドで震え続けちゃう可能性もあるんだ。

 もしそうなったとしてもちゃんと戻らないとね。


「では行くぞ」


 今度こそボクは仮面をそっと外した。


 わ、わ、京香さんが見てる。

 仮面外す前は普通の顔だったのに今はへにょっとして視線が怖い!


 温水さんも見てる。

 温水さんは声だけじゃなくて見た目もとても優しくて安心するんだけど、それでも見てられない!


「ぷぎゃああああああああああああああああ!」




「申し訳ない」

「気にしないで頂戴」

「はぁはぁ」


 すぐに戻ってこれたのは成長した証だよね!

 仮面つけてるけど……


 京香さんは熱に浮かれてる感じがするけど体調悪いのかな。


「ねぇ、シルバーマスクさん」

「何だ」


 逃げちゃったことなど何でもないかのように温水さんが優しく語り掛けてくれる。


「私達の姿が見えなければどうかしら」

「ぬ?」

「例えば電話とか、目を閉じるとか」


 なるほど。

 それなら相手の顔が見えないからLIONEとか配信と同じ感じで出来るかも知れない。


「やってみよう」


 今度は目を閉じたまま仮面を外してみる。


 うん、大丈夫。

 恥ずかしくて逃げ出したくなる気持ちはまだ無い。


「今のところ平気そうです」

「良かったわ」

「ぷぎゃっ」


 だ、だだ、大丈夫。

 ちょっとびっくりしただけ。


「救ちゃん?」

「ぷぎゃああああ!」


 だ、だだ、大丈夫。

 一瞬転移しかけたけれど耐えたよ。


「ま、まずは温水さんだけでお願いします」


 ガタン。


「ぷぎゃっ!」


 え、今の大きな音って何!?


「二心さん、落ち着いて」


 京香さんが何かやったのかな?


「それじゃあ私とお話ししましょう」

「う、うん」


 それからしばらく温水さんと他愛も無い話をした。

 温水さんの安心出来る声のおかげか、段々と慣れて来てつまりながらも会話が出来るようになってきた。


「あらそうなの。甘い卵焼きが好きなのね」

「う、うん。おか、お母さんが作ってくれたの、美味しいです」


 気配だけで相手の位置が分かるし、これなら外でも生活出来るかも?


「救ちゃん、私は?」

「ぷぎゃっ!?」

「なんでぇ……」


 ごめんなさああああい。

 悲しそうな声をさせちゃった。


「ち、ちが、違います。驚いただけで、だいじょぶ、だと思うまする」

「本当!?」

「ぷぎゃっ!」


 大声はまだ許して!


「二心さんが相手でも慣れれば大丈夫かしらね」

「そ、そそ、そうだと、思います」


 近くで声がしていると見られているって気分になるから気恥ずかしいのかも。

 でも少し練習しただけで逃げたくなる程じゃなくなった。


 もしかしたらボクもう平気なのかも。


「ゆっくり目を開けてみます!」

「え?」

「え?」


 うす~く目を開けて~


「ぷぎゃああああああああああああああああ!」




「申し訳ない」

「焦らずゆっくりやりましょう」

「はぁはぁ」


 ぐすん、ごめんなさい。


「今日の所は目を閉じてやらせて頂こう」


 練習に結構時間がかかっちゃった。

 そろそろライセンスの話もしたいから、今日のところは目を閉じたままおしゃべりだね。


「その前にもう一つ良いかしら」

「ぬ?」


 温水さんが左手の人差し指を立てて、それを自分の体から大きく左側にゆっくりと離した。


「この指をじっと見て頂戴」

「うむ」

「そのまま仮面を外したらどうかしら」


 なるほど、目を開けているけれど、相手の顔は見ないで他のところを注目するって方法か。


「やってみよう」


 その指以外は絶対に見ないと超集中してからマスクを外してみる。


「じーーーー」


 皺だらけのおばあちゃんの指って感じだ。


「どうかしら」

「ぷ……大丈夫、そうです」


 集中力を切らしたらどうなるか分からないけど、いや待って。


「視線誘導」


 本来は相手の行動を阻害する目的のスキルだけど、それを自分に使ってみた。

 温水さんの指を見るようにって。


「あ、よさそう」


 これなら肩肘張りすぎないで行けそうだ。

 やった。

 目を開けてもお話しできる!


「それじゃあそのままこの指を追って来て頂戴」

「え?」


 温水さんは指をゆっくりと動かして自分の体に近づけて行く。

 ま、待って、それ以上は!

 ぷぎゃ、と叫びそうになる直前で止まった。


「肩?」


 その指は温水さんの肩を指していた。

 ギリギリ顔が目に入りそうで少しぷぎゃりそうだけど、なんとか耐えられそう。


「槍杉さんがもし良ければ、これからは肩を見てお話しましょう。目を閉じているよりも、相手とお話しているって感じがするでしょう」

「は……はい」

「それに慣れてきたら、今度は首、口、鼻、そして目。ゆっくりと自分のペースで練習していきましょう」

「温水さぁん……」


 こんなにも丁寧に協力してくれるなんて、嬉しくて涙が出そう。


「ありがとうございますぅ」

「うふふ、どういたしまして」


 よ~し、ボク頑張ってコミュ障を克服するぞー


 そのためには話が出来るだけじゃなくて、ちゃんと会話も出来るようにならないとね。


「ねぇ、救ちゃん」

「ぷ……なに?」

「お話しても大丈夫かな?」

「う、うん」


 京香さんはまだ少し怖いけど、がんばる。


「さっき、救ちゃんが驚いてここを離れた時のことなんだけど」

「うん」

「上手く言えないんだけど、救ちゃんが座ってた場所に、もやのような、奇妙な何かがあったようななかったような変な感じがしたんだけど、心当たりある?」

「…………ある」


 ありすぎるくらいにある。

 だってそれがボクが『悪いこと』をした原因でもあるから。


「分身スキルって、分かります?」

「分身スキル? 自分と同じ姿の仮の存在を生み出すスキルだよね。攻撃力が無いから囮にして使うって聞いたことがあるけど」

「自分と分身の場所を交換出来るから緊急回避に使っている探索者も多いわね」


 そこまで知ってるなら話が早いや。


「ボク、最初に覚えた、スキルが、分身なんです」


 そしてそのスキルの有用性に幼いながらに気付いてしまったからこそ、無許可でダンジョン探索なんていう悪いことをしちゃったんだ。


「分身スキルは、分身のステータスを、自由に、か、変えられ、ます」


 攻撃力は元からゼロだけど、耐久に関するステータスだけは変えられる。


「ステータス、ゼロにすると、ど、どうなるか、わかり、ますか?」

「どうなるって……紙装甲?」

「消えて無くなってしまうのかしら」


 ぶぶー

 どっちも違いまーす。


「正解は、存在感が、薄くなる、です。強い、魔物には、気付かれ、ますけど」

「え?」

「え?」


 確かにそこに居るのに、存在を認識されなくなるんだ。


「それ……意味あるの?」


 普通に探索するなら意味はないと思う。

 せめて魔物に気付かれないなら、こっそりダンジョンを探索したり死角から襲ったり出来て便利なんだけどなぁ。


「分身でこっそり……ダンジョンの中に入って……い、入れ替え……ごめんなさああああい!」


 ダンジョンの入り口には数多くの探索者がいて、探索者協会の人も常に見張っている。

 明らかに年齢が低い人が入ろうとしたら間違いなく見つかって止められる。

 だけど分身を使えば彼らにバレずに中に入ることが出来て、そしてダンジョン内の分身と外にいる本体のボクを入れ替えればこっそり中に入れちゃうんだ。


「そんな方法があったなんて……」

「ごめんなさああああい!」

「ああ、泣かないで、きゅんっ」

「協会全体に周知する必要があるわねぇ」


 分身スキルを使えれば誰でも出来ると思うし、もしかしたらボク以外にもやっている人が居ないとも限らない。


「じゃあさっきの変なのが分身なの?」

「あれは、分身に、隠蔽系スキルをマシマシにて……」


 存在感どころか誰からも認知されなくなるレベルのものになっている自信作だ。


「槍杉さん、聞いて良いかしら」

「な、なぁに?」

「もしかしてダンジョンの外に居るのっていつも分身かしら」

「!?」


 何でバレたの!?

 そこまでは言うつもり無かったのに!




 だって絶対怒られるもん!

 もう家族会議はいやああああああああ!




「ど、どど、どどどうし……」

「槍杉さんには悪いけれど、シルバーマスクさんが貴方だって分かってから色々と調べさせてもらったのよ」

「そ、そそそ、そですか」


 それは気にしないけど……


「槍杉救さん。直ぐに名前は見つかったけれど、不思議なことに誰に聞いても貴方のことを覚えていなかったのよ。小学校や中学校に在籍した記録も、高校に入学した記録もあるのに、誰も、今の高校のクラスメイト達でさえも」

「ぷぎゃぁ…………」

「とても不思議だったんだけど、さっきの話を聞いたらもしかしてって」


 想像している通りです。


「ええええええええええええ!?」

「ぷぎゃああああああああああああああああ!」


 京香さん、いきなり叫ばないで、びっくりしちゃうから。


「それじゃあ救ちゃん、これまで分身で学校に通ってたってこと!? あ、あれ、それじゃあ本体は?」


 そんなの決まってるじゃないですか。


「………………………………………………………………ダンジョン」


 あれ、京香さんが静かになっちゃった。

 おおーい、京香さーん。

 どうしちゃったんだろう。


 よし、勇気を出して一瞬だけ京香さんの顔を見よう。


 チラっ


「ぷぎゃああああああああああああああああ!京香さああああああああん!」


 白目むいて泡吐いてるぅうううう!


「ヒール!リカバリー!精神安定リラックス


 うわああああああああん!

 ボクのせいだああああああああ!

 生き返ってええええええええ!


「ご、ごめん、ありがとう、大丈夫、救ちゃんにヒールかけてもらっちゃった、えへ」

「ぷぎゃああああああああああああああああ!」


 目が合ったああああああああ!




「お騒がせしてごめんなさい」


 またしても逃げてしまった。

 今度は仮面無しで戻って来て温水さんの肩を見ながらお話を再開する。


「正直まだ信じられないけど、私と同い年の救ちゃんが強すぎることを考えると信じるしかないかぁ」


 ダンジョンに入っている時間がそもそも違いすぎるからね。


「学校に行かずに探索してたってことだもんね」

「べ、勉強はちゃんとしたよ! テストの成績だってそんなに悪くないから」


 高校生になっても平均点以上はずっとキープしてるもん。

 だってそうじゃないとお母さんに怒られるから……


「じゃあずっとダンジョンに籠ってたって訳じゃないんだ」

「…………」

「救ちゃん?」

「…………戦闘しながらも、勉強って出来るんだよ?」

「救ちゃん!?」


 並列思考ってスキルはチートだと思う。


「ね、ねぇ。正直に答えて欲しいんだけど」

「う、うん」

「救ちゃんって一日何時間くらいダンジョンに籠ってたの?」

「…………」


 正直に言っちゃって良いのかな。

 二人とも怒らないけど、疲れ切ってる雰囲気があるんだよね。


「八時間くらい?十二時間?ま、まさか二十四時間なんてことないよねーあはは」

「その、まさかです」

「くけええええええええええ!」

「ぷぎゃああああああああああああああああ!」


 京香さんが壊れちゃった!

 ヒール!リカバリー!精神安定リラックス


「は、はぁはぁ。じゃ、じゃあ週に何日くらい? ま、毎日なんて言わないよね、お願い言わないで!」

「まいにち……です……」

「なんだ、これ夢か」

「現実だよ!?」

「現実だったら救ちゃんは京香おねえちゃんって言ってくれるもん」


 意味が分からないよ!?

 でもそれで正気に戻ってくれるなら。


「だから現実だよ、京香おねえたん!」


 あ、噛んじゃった。


「やっぱり夢だああああああああ!ぐへへ」

「ぷぎゃああああああああああああああああ!なんでぇ!?」


 一体何の状態異常にかかっちゃったんだろう。

 ボクのスキルでも治せないなんて。


「槍杉さん、二心さんのことはそっとしておいてあげましょう」

「は、はい」


 温水さんがそう言うならそれで良いのかな?


「それで私からも二つ質問しても良いかしら」

「ど、どうぞ」

「分身だと誰にも認識されなくなるのよね。ご家族はどうしていたのかしら」

「家に居る時は分身の存在感を少し増しましたけど、そうしなくても家族だけはボクのことを普通に認識してました」

「あらそうなの」


 未だに理由が分かって無いんだけど、家族だからかなってなんとなく思ってるし、それで良い気がしている。


「ではもう一つの質問ね」

「ど、どうぞ」

「何歳ごろからダンジョンに入っていたのかしら」

「…………」


 やっぱり気になるよね。

 実は元々相談しようと思ってたことでもあったんだ。

 ライセンスには初めてダンジョンに入った年月日も記録されるらしいから。




「九歳……です」




 バレたら絶対に怒られるもん!


「…………これは、流石に公開出来ないわね」


 ずっと穏やかで温かかった温水さんが苦しそうな声になってるぅ!

 ごめんなさああああい!


「九歳……二十四時間……毎日……はは……ははは……そりゃあ強いよね……」


 京香さんの声が壊れた機械みたいに感情失ってるぅ!

 ごめんなさああああい!


 結局ライセンスの件は温水さんが色々と大人の調整をしてくれることになった。

 何から何までごめんなさい。


 あれ、そういえばダンジョン掃除の話しなかったな。

 まぁいっか。

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