第24話 変わった未来

何とか誤解は解けた。


 みさきさん、さきさん、この二人は今後要注意だな。とくに、さきさんのことは、みさも気にしてる…何も無いからね。海での出来事は弟さんのことでちょっとね。


事情が事情なので…言えないけど。


それにしても、良かった!弟さんのこと。


ん?となると、海での出来事どうなったんだ?


………………………昼休み………………………


さきさんに聞かないと、どこだろう?


電話中だな。少し待つか…


【はると、今から?話があるからちょっといい?】


【はい、どっか食事行きますか?】


【みさは?連れてかないとヤキモチ焼くよ】


【所長に呼ばれて、出掛けてます】


…………………………定食屋………………………


古びた食堂って感じだけど、いい匂いだな。


カツ丼かな?この匂い。よし、カツ丼頼もう!


さきさんも注文して、メニューを閉じると、


【はると、ここね、よく弟と来てるんだ】


 弟さんの話か…そう言えば聞いてなかったな。なら、海での出来事の確認は後にしよう。


【はるとはさ、男として、もし、姉がいてさ、仲良かったのに彼女出来たら急に離れていく?】


さきさんのブラコン説…間違ってないのかも。


【えー、解らないですよ。でも、姉は姉で。別に冷たくとかしなくても、あまり仲良かったら、彼女が気にするかも】


さきさん、ため息…はぁー


【やっぱね〜離れていくんだな〜しゃあないね】


【さきさん、弟さんのこと大好きなんですね】


【うん。年齢、離れているからね。それにずっと慕ってくれていたから余計に寂しいな】


お母さん感覚なのかな?お姉さんよりも…


【さきさん、確認なんですが、海でのこと覚えていますか?無人島の、えーと、シュノーケルとか】


【楽しかったよね!もちろん覚えてるよ。また行こう。でも無人島って何?】


あれ?行ったよな?


【さきさんから、そこで話を聞きました。弟さんのこと】


【私が?はるとに?】


 んー、弟さん、事故に合わなかったから話をされなかったってことか…そういうことか。


【はると、未来で何かあった?】


 さきさんからの接し方も、前と違うな。それはそれで問題ないけど、少し違和感は残る。


【さきさん、過去で弟さんが事故にあったことがあって】


さきさんは慌てて立ち上がり、


【事故に?いつ?これから?無事だったの?】


【落ち着いてください。大丈夫です。現在は何ともないですよね?ちゃんと過去のさきさんに伝えましたよ。みさきさんと】


さきさんはホッとして、座りこんだ。


【ごめん、はると。聞いてたね。弟のことになると、私、冷静でなくなるね。ブラコン認める…】









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