君がいてくれたから(第二章)

第23話 戻ってきたよん

　みさきさんと二人で、元の世界に戻る。今回は冷静に旅ができる。ただ、だいぶ長く感じるが、行きと帰りで違うのかな?

【はるとくん、これからはみさきって呼んで!】

【いいんですか?じゃ、こちらもはるとでお願いします】

みさきさん、じっと見つめてきて、

【はると、二人きりだね…】

変な雰囲気に、

【ちょっと、変なこと言わないでくださいよ】

みさきさんが、なんか寄りかかってきて、

【はると…あのさ…】

　みさきさんが抱きついてきた…困ったな、いや、嬉しいかな?いい匂い…みさきさん、とりあえず離れて…みさきさん?あれ?

【みさきさん、しっかり!みさきさん!みさき!!!】

　意識が無い!大丈夫か?もっと休まないとならなかった!みさき!頼む、もう少しだ!しっかり!

………………………数分後………………………

※ガチャ※

着いた!戻った!さきさんだー、若くないさきさんだ!

【はると…みさきを何で抱いてるの?】

【さきさん、すぐにみさきを病院へ!意識無くして…無くして…?意識?】

みさきさんがニコッとして、

【みさき復活!はると、抱いてくれてありがとうね】

　さきさん、冷たい目で…じぃ～と…何か、どうしたらいいのか…

【みさき!はるとに手を出したの?そう言えば、前にも弟にちょっかい出して…】

みさきさんは、

【だってさー、トモキ、純情で可愛いんだもん!それにさ、ブラコンから卒業させないとね。彼女も出来ないでしょ?トモキ元気で良かったね!】

【いつも元気だよ。それに誰がブラコンだ!トモキ、彼女いるってーの!】

　えっ!今の話だよね!弟さん、生きてるの?変わってくれたのか!あの事故は無かったのか!それは、本当に良かった!

さきさんに飛びついて、

【さきさん!弟さん無事何ですね!嬉しいです😊】

さきさんはびっくりして固まって、

【はると、トモキに会ったことあったっけ?】

そこに、みさ登場!

【は〜る〜と〜、何戻ってかて、誰、抱きしめてるの?最初に私じゃないの?😡】

みさきさんが、

【みさちゃん、はるとひどいよね〜さっきまで私を抱いてくれてたのにな…同じ時を移動した仲なのに〜寂しいな…】

　みさきさん、絶対かまってるよね!この状況を楽しんでるよね?

　もう、ややこしくしないで〜ややこしいのは名前だけでじゅうぶんです。

みさ、会いたかったよ。みさ〜〜〜〜〜

※バチーン※

いったー、本気の張り手だ。みさ〜

もう、さきさん、説明してよ…

【はると、抱っこの続き!】

さきさんまで、冗談でも言わないで…

ほっぺたがジンジン…痛い。みさ〜

こりゃしっかり説明しないとヤバいな。