第16話 ポールシフト?
※【みさき、所長着いたらとりあえず調査始めるね。状況によっては、るいの力借りるかも】※
みさきさん、不安な表情。
【はるとくん、みさちゃん、電車動いたら次の駅で降りてタクシーで向かおう】
【いい案だと思います。こんなに停車してるなんて、経験ないですね。みさ、大丈夫?】
【…うん、気持ち悪くなって…ごめんね、はると。ちょっとファン使い続けていい?】
【もちろん。みさ、俺に寄りかかっていいから】
【ありがとう…そうする】
みさの肩を支えて、後ろから抱きかかえるように、支えて。みさ、汗かいてる。可哀想に。
【みさちゃん、平気かな?飲み物持ってるから、スポーツドリンクだけど、飲んで】
【すみません、みさきさん…少し貰いますね】
ゴクッゴクッ…少し楽になったみたいだ。
【はると、こういう時に有り難さを感じるね。いてくれて良かった。みさきさんも飲み物ありがとう。あのね、実は…閉所恐怖症なんだ、私】
【そうだったの?言ってくれれば良かったのに】
【はるとくん、大型バイクの免許でも取れば?そうすればさ、ほらね、みさちゃんと…ふふっ!】
みさきさん、何想像してるんですか!?
みさ、冷静になって、もたれかかっていたことに気がついて。
【あっ、はると、全体重かけてた…ごめん】
【大丈夫。軽いから、それに嬉しかったよ】
………痛!……デコピン二回目………
【私がいるの、忘れないでよね!イチャイチャは見てないとこでしてよ。羨ましいから】
【みさきさんも彼氏いるでしょ?】
【彼氏?いない、いない!】
※お待たせいたしました。ただいまより発車いたします※
やっとだ!本当に車両点検か?
………………………次の駅………………………
【じゃ降りてタクシーで行こう】
三人でタクシー乗り場へ。予測していたが、凄い人の列。それにしてもタクシー来ない。
【来ないね、みんな同じこと考えてるんだね】
【うーん、どうしようかなー。ちょっと電話するね。さき、出てくれるかな〜】
※【なに、みさき。忙しいんだけど】※
【タクシーも来なくてさ、所長とるいで大丈夫?】
※【大丈夫じゃないけど、来れないならしょうがない。あのさ、はると達一緒なら全部伝えておいて。どの道、解ることで所長許可も得ているから】※
【解った。とりあえず静かな場所に移動するね】
※【そうして、来れたらでいいから】※
何か大変そうだな。申し訳ない…
【はるとくん、みさちゃん、ちょっとそこの喫茶店へ行こうか】
【いいんですか?並んでないで】
【うん、大切な話があるから】
みさきさん、真剣な表情。聞くの怖いな。
………………………喫茶店………………………
【とりあえず、アイスティー、はるとくん達は?】
【アイスコーヒー、みさは?】
【ジンジャーエールかコーラ】
さて、話を聞こう。
【はるとくん、みさちゃん、ポールシフトって知ってる?】
ポールシフト?聞いたことないぞ。
みさも首を振って、
【そうか〜普通は知らないよね。何かね、ここのところ通信機器に異常があったり、もしかしてこの交通障害もそれが理由かも】
みさきさんは続けて、
【磁場の影響で、これくらいならいいんだけど、将来のこと考えるとね。最悪住めない星になるかも。これは最悪だけどね。そのために未来に確認に行かないとならない。そこでね、るいが耐久性あるから、未来へ飛ぶかも】
解らん、何も解らん。タイムマシーン?
みさと共にボーとしてると、みさきさんは、
【理解できなくていいや、難しいよね?それに未確定だし、本当にポールシフトかどうかなんてね】
とにかく大変なんだなーと、それが精一杯の返答だ。ところで、るいさんの耐久性?
【るいさんって、何かトレーニングしてるんですか?】
【あの娘はね、能力持っていて、未来に行ったり戻ったりしてもさほどダメージないの】
【ダメージ?その未来が見えるとして、何か代償があるんですか?】
【寿命が削られるの】
怖っ!怖っ!怖っ!
なんということ?寿命削って未来に行くの?
【そういう表情、見慣れてる。最初に聞くとだいたいみんなそうなるから。だから、るいしか無理なの。ところで、みさちゃん大丈夫?ついてきてる?】
【すみません、途中からついていけませんでした】
みさきさんは笑って、
【それ、正解!はるとが珍しいタイプ。だからかー、それを見越してるから、さきが気に入ってんだ】
ちょっとちょっと、みさきさん。みさの目の前で。
【さきさんのお気に入り…】
【みさ、さきさんとか関係ないからね。前にも言ったけど。ほんと何もないから】
みさきさんは、微笑んて…嫌な予感…
【はると、美脚好きなん※※※※※】
わぁー!!!!!!!!!それ以上何も、言わないでくれ〜
みさは、既に感づいてしまって…
【さきさん、美脚だもんね〜はるとは気になるよね〜そうか〜美脚ね〜さきさんか〜】
(・_・;)あのー、ポールシフトの話からなんで美脚に?
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