第12話 ここで何が?

 ホテルを出て、数時間。研究所に直行、土曜日の夜にほぼ全員が緊急で集まってる。既にさきさん達も何かあったな!これは!


【何が起きたんですか?】


ユキさんがきて、さきさんにアイコンタクト。


【はるとくん、ちょっといい?】


ユキさんに呼ばれて、みさと別室へ。


【はるとくんはここの研究所の内容詳しく知らないよね?】


【はい】


【収めてくれた機器を使ってね、本格的に稼働してたの、過去と未来を繋ぐ装置。でもね、実際に行くという訳では無いの。過去の記憶と記録、現在と少し先の未来を繋いで装置が自動修正してくれて…】


ユキさん?何がなんだか…理解不能。


【ちょ、ちょっとストップ!!ついていけません】


みさも、


【何かとんでもないことは解りますが、すみません。何も出来なくて】


【いいの、いいの、こちらの問題。ただね…】


ユキさんは言葉を詰らせて、


【とにかく、気にしないで。出勤は当面無しで、これからはここのエキスパート達が要になるので、ごめんね。落ち着いたら連絡する】


その言葉と同じタイミングで、所長が出てきて、


【はるとくん、きみは測定器扱えるね、みささん、納品された機器を熟知しているね】


みさとほぼ同時に、


【はい】

【熟知しています】


所長は、ユキさんに頷き、でもユキさんは、


【所長、でもそうしたら…】


【いいんだ…知ってもらって、そのほうがいい。はるとくん、みささんも月曜日から連れてきて。製品に熟地している人は必要だから】


 理由も何が起きてるかも解らず、暫くの沈黙後に所長が話し出して、


【月曜日に全て話す。今日は連絡つかない社員もいる。明日はゆっくり休んで、月曜日に全てを話す】


所長とユキさんは部屋を出ていき、


【はると、想像よりも遥かに大変なことかも…】


【不安になるよね。こんなにもあわただしく、情報が入ってこないなんて、何か教えることに躊躇してるような気もする】


【はると…怖いよ…】


【みさ、ホテルに戻らない?一緒にいよう】


【はるとの家では駄目?はるとのお母さんにも会ってないし、付き合ってること伝えたい。それに…】


【それに…って?】


【私の最後の恋の予感がする…ごめんね、結婚とか無理に迫ってる訳ではないの…ただ今回のことといい、何かそんな気がして…だからね、お母さんにも伝えておきたいんだ。お願いします。本当にはるとのこと思って付き合ってるとうことを】


【もちろん。みさのことも伝えるよ。付き合ってること。それに…俺も今回のこと気になる…後悔はしたくない】


【今回のことは何でもないと、笑って思い出せる内容なら、そう願う。はるともそう思うでしょ?】


【月曜日に全て解るといいね。みさ、月曜日からこっちなら職場に言っておかないとね】


【あっ、そうだ!所長から連絡言ってるだろうけど、私からもメールしておかないとね】


 研究所の外に出て、ここも海が近くにあるが、夜の海は何か静かすぎて、空は晴れて星も、星?月?

夏の大三角は?見えない?晴れてるはずなのに…


部分的に雲があるのかな?

 







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