第7話 約束

【はると、ありがとう。もう大丈夫。思いっきり泣いたな~】


 さきさん、良かった。少しは見えたのかな?この先のこと。さきと先…さきとさき…ダジャレです。何の意味もありません。


【さきさん、強さを見せようとしたり、無理しなくていいと思います。本当はとても繊細な優しい人って解ってます】


【はると…ありがとう。ほんとに。あのさ…】


【はい?】


【ごめん、何でも無い、帰ろうか?】


マリンジェット、乗りながら、さきさんは、


【はると、るいには絶対に言わないってこと、約束してよ】


【何でるいさん限定何ですか?】


【あの子の能力使いたくないの。あの子、何とかしようとするから。体にどれほど負担かけちゃうか計り知れない】


【?意味わかりませんが?何とかなるって?】


【知らなくていいから!とにかく、絶対に言わないで!はると】


【信じてください!絶対誰にも言いません!】


【はると、信じるね。それと、これからは強がらないで本来の自分でいるからね。よろしく】


………………………ビーチ………………………


 あれ、みさとレイジ、いい雰囲気。何だよ…気になるよ。楽しそうにしてるじゃん。こっちに気がついて、


【はると、おかえり!レイジさん面白い人だね。お腹かかえて笑いっぱなし!お笑い芸人になれそう】


【みささん、喜んでもらえて良かったっす!】


何か情けない…ヤキモチかな?…無性にイライラ。


【はると、ごめん。怒ってる?あまりにも待っちゃったから…レイジさんが退屈しないようにしてくれて…】


大人げ無かった…俺は駄目だぁ、情けないよ。


【ごめん、俺の方こそ、みっともないヤキモチだ】


【それって、嬉しい!ところで、さきさんと何であんなに長く帰ってこなかったの?何か綺麗な魚でも見つけたの?】


【うん、島の付近にね】


【それで、感動して泣いてたの?さきさんが?】


さきさん泣いてたなぜ解ったの?鋭いね、みさ。


【何かおかしいんだよね、さきさん人が変わったみたいに、何か大人しくなったような…】


 もう、触れないで、みさ。このことは何も言えない。話さないって約束してるから。


【はると、ところでさきさん、どこ行ったの?】


【マリンジェット返却に行ってるのかな?、それにしても遅いね】


レイジは、


【いつものあれっす!】


【あれって?】


【🍺っす!ほら、向こう…あっ、さきさん、また声かけられて…】


今度は俺が行こう!助けなきゃ!


【ちょっと行ってくる】


【はると、気をつけて】


 さきさんも、🍺人数分持ってる。俺も飲む予定なんだね。しかし、モテるんだな。さきさん。


【もう、うるさい!あっちへ行って!】


【お姉さん、そう言わないでさ。🍺それ全部奢るからさ。俺達と飲もうよ!】


【誰が!お前達となんか飲みたくないっての!】


【強気なお姉さんだね、そういうのも魅力だね!】


 ここは、凄い凄んで見せて…慣れてないが…ドキドキしながら、


【おい、離れろ!嫌がってるだろ!】


ガタイのいい男が、


【誰だ、お前?】


凄んできた…ちょっとビビって…情けないな。


さきさん、こっちへ走ってきて、🍺こぼれる!


【はると、手伝って!姉ちゃん手が痛いよ】


【?姉ちゃん?…解った。持つよ】


【ありがとう、はると】


男達は、


【ちっ、弟か!帰るぞ!】


さきさん、🍺こぼれちゃったよ。


【はると、ありがとうね。助かったよ】


 さきさん、そんなにくっつかなくていいよ。みさ見てるから。姉ちゃんって言ったな?完全に吹っ切れたみたいだね。さきさん、良かった!


【さきさん、その水着が問題だと思いますよ】


【そう、普通だけど?やっぱ、意識しちゃった?どうなの?ねー、どうなの?男として!】


 だから、近すぎ!みさ、見てるじゃん。さきさん、勘弁してよ〜、もう。


【さきさん、早く戻りましょう】


【何だよ、無反応ってつまんないのー】


みさの視線が、痛い。勘違いだからね。


【はるとさん、ナイスっす!】


みさも、目をウルウル…


【はると、かっこいい!さきさん助けたね】


いや、ビビってました…





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