第5話 アクティビティ

【俺が知ってるのはここまでっす】 


 そんな過去があったのか。とてもそんな感じには見えずに…ごめん。さきさん、ごめん。


【あの後、さきさん、誰にも話さずに、耐えられなくて、俺が気が付かなければ…今がなかったっす】


【そんな、自ら命をってことですか…】


【最初で最後っす。さきさんを止めるため、必死になって…手を上げてしまい、反省してるっす】


 さきさん止めるために…手を上げたってことか。

それは悪くない。さきさんの恩人だ。


【ありがとうございます。話してくれて…】


 さきさん、レイジ、見る目変わったよ。これから頑張って支えます。


【さきさんを守った弟のことって?】


【あ、あれはさきさんがしつこい男に…そこで弟がそいつをぶっ飛ばして…優しい弟っす。だから、さきさん、年下の男性、弟かぶるんじゃないすか?】


ほんと、弟も本当に姉思いだね。


【これ内緒っすよ!頼みますよ!】


【解ってますよ。大丈夫です。早く戻らないと、それこそ、ぶっ飛ばされますよ】


【急ぐっす!】


………………アクティビティ………………


【こら~!お前達、遅すぎるだろ!バナナボート遅らせてもらったけど、ラッシュガード取りに行ってどれだけ待たせるんだ!レイジ!】


【なんで俺なんすか?】


【さきさん、すみません。レイジさん悪くないです。俺がお腹痛くなって…】


【何、酒飲みすぎ?はると、アクティビティキャンセルする?】


【もう大丈夫です。みさも楽しみにして…あれ、みさ、水着になってる…可愛い!凄く】


【はると、あんま見ないでよ。恥ずかしいから…】


 可愛い、凄く可愛い!似合ってる!さきさんはスタイル抜群だけも、みさは、純粋に可愛い!


【さきさんも、素敵っす!】


【こら、レイジ!も、ってなんだよ。ふざけるなよ】


【さきさんのは、見慣れて…るっす】


 さっきの話聞いたから、急に態度変えるのはバレちゃう可能性あるから、少しずつ…


【さきさん、水着、凄く似合ってますよ。素敵です。生き方も尊敬します】


さきさんは、キョトンとして、🫢


【そ、そう?はるとにそんなこと言われると…なんかあったの?逆にこっちが照れちゃうよ。それでさ、マリンジェット先に変更ね。免許みんなないでしょ?私が順番に乗せるから。シュノーケルも用意して。綺麗な魚いっぱいだからね】


みさ、目を輝かして…


【わぁー、楽しみだ〜!】


免許取ろうかな?みさと乗りたいもん。


………それぞれ順番でマリンジェット登場中………


 みさ、レイジが乗り終わり、ふらふらで…さきさん飛ばしすぎだよ、酔いまくってるじゃん。


【はると、行くよ!】


【はい、ゆっくりで…ゆっくりって言ったじゃないですか〜】


【それじゃ、つまらないの😆】


ヤバい、酔う!これは、ヤバ過ぎる!


急に止まった。故障か?ここ来て遭難はやだよ。


【はると!!シュノーケルしてみよう!ここにたくさん魚がいる】


 ライフジャケットあるから安心だ!って、さきさん、付けてないじゃん!


【ちょっと潜るね!】


 浅いとはいえ、怖くないの?耳痛くないの?

運動神経抜群だな、さきさんは。














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