第4話不正行為をした女
僕は月の残業時間が130時間を超えていた。しかし、労働基準法では80時間までと決めてあったので、いつも残業代は80時間で16万円くらい付いていた。
ある月、夜勤を12回して会社に寝泊まりしたので給料は手取り36万円と計算していた。しかし、実際は19万円しか振り込まれて無かった。それは、僕の計算ミスかと思っていた。翌月は23万円。
おかしい。夜勤終わりの夜中に事務員のナマズに似た女事務員のパソコンを開いてみると、一番残業をしているのは僕なのに僕の残業時間順位は5位。1位はナマズ女だった。
月の中頃であったが、8時5時の単なる事務員が87時間残業しているとある。
僕は密かに毎日の残業時間をメモしていたので計算したら、僕の残業時間の付いてない分がぴったりナマズの残業時間になっていた。
これって、業務上横領じゃないの?
同じく夜勤終わりの同僚に見せた。同僚は烈火の如く怒った。
それが噂になり、皆残業時間をメモするようになった。
それを管理する課長は口出ししない。なぜなら、課長とナマズは不倫していたから。
ナマズは常日頃、
「私に逆らうと、給料減るわよ〜」
が、口癖だった。何かとナマズと僕はぶつかっていたので、僕の残業代を横領されていた。労働基準監督署へ行き実名を出して訴えると、「また、ですか?」
と、言われた。この会社の密告は昔から絶えないらしい。また、ナマズは横領の常習犯で、労基が抜き打ちで立ち入るとデータの改ざんをしているので、尻尾を掴めないらしい。
このナマズに天罰が下るのは、まもなくであって。
それは、次回。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます