第1話 始まり
僕の名前は水元 景、昔に何かよくわからないものを見てしまったことと不眠気味なごく普通の男子高校生だ。
とまぁ自己紹介を挟んでみたが、そのごく普通の高校生である僕が何を言いたいかというと
「とっ都市伝説の店だ!本当にあった!」
そう、都市伝説として最近爆発的に広まったカフェ【月夜の庭】を見つけてしまったというわけだ。
そして僕がこのカフェを探そうと思ったのは約1か月程の夜に遡る。
その日はいつも通りで、学校から帰ったら荷物を片付けて学校で出された宿題に少しだけ手を付ける。
少し進んだところでスマホがなり、時間を知らせる
僕の親は仕事熱心で僕が起きてる時間にはまず帰ってこない、だから必然的に夕飯を作るのは僕になる
母親はいない、僕が子供の頃父さんとけんかして家を出てってからは連絡一つよこさない。
「今日の夕飯は、みそ汁と~そうだな、前セールで安くなって買ったひき肉が残ってるしそれでハンバーグでも作ろう」
父さんが帰ってくるのは確か夜2時、今日は飲み会なども聞いてないから酔っぱらっては帰ってこないだろう
「そういやパン粉少し足りないな……食パンあるしやったことないけどパン粉作ってみようかな」
「よし、できた!」
あとは父さんの分をラップに包んでっと!
あっやば、もう寝る時間だ
早く食べて寝なきゃ!
明日の準備は、問題なし!
じぁあおやすみなさい!
(あぁ、そうだ景。
こんな未来無くしてしまえばいいんだ。
別にいいだろう?
家も家族も店も……そんな未来はいらない。
さぁ景、最後の一口を食べるんだ!
私はついてはいけないが君なら一人で大丈夫だろう?
では景、良い夢を。)
「景?起きろ、朝だぞ!」
「う~ん、もう朝……?」
「あぁ朝だ、おはよう景」
「父さんもおはよう、あれ?スーツ?早くない?」
「何言ってるんだ景?もう7時40分だぞ?」
「えっウソ!ごめん父さん朝ごはん!」
「あぁ今日は父さんが作ったよ、いつもは景に任せっぱなしだし腕によりをかけて作ったんだぞ!」
「ほんとごめん父さん……いつもだったらこんな時間にはならないはずなんだけど……」
「きっと景も疲れてたんだよ、来週から夏休みにも入るしあと少し学校行ったら父さんと一緒に体休めような!今年は仕事の方も快調で長期的に休みとれそうなんだ!」
「ほんと!夏休みに父さんが仕事内だなんて小学校以来じゃない!?」
「あれ、そんな前だったか?」
「そうだよ!確か小学校の時はまだ母さんがいて家族みんなで海に遊びに行ったんだっけ……」
「景……、ほら今年は母さんはいないけどその代わり父さんがなんでもしてやるぞ!」
「何がいい!夏休みほぼ丸々休めるみたいだからどこにだって行けるぞ!遊園地行くか景!ほら景が好きだったメリーゴーランドがあるところ!」
「あはは!父さん僕がメリーゴーランド好きだったのはよくて小学校高学年までだよ!」
「でもありがとう!さっほら父さん早く出発しないと会社に遅刻しちゃうよ!」
「あっほんとだ、悪い景父さんもう出るよ!」
「あっ、景は朝ごはんちゃんと食べてから行くんだよ!それで遅刻してもいいから!」
「じゃ行ってきまーす!」
「行ってらっしゃーい!」
「はぁ、もう父さんったら……」
にしても寝坊しちゃって気にしてなかっあけど今日見た夢って……
「あっ!こんなことしてないで早く食べていかないと!」
「よし!忘れ物はないな!じゃ行ってきまーす!」
月夜の庭・不思議なカフェ~夢食いバクの店 矢本 春 @yamotoharu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。月夜の庭・不思議なカフェ~夢食いバクの店の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます