第104話決断と別れ

さぁここで決めるがいい魔王よ。


自分が憎いだろ。

私を滅ぼせばそいつらの命は

ない。お前はこの世界にとって破壊をもたらす存在。

お前が生き続ける限り代償として

この世界は全て破滅を迎えるがな。

世界は終わる。やがてリセットを

迎える。


お前がここで滅べばお前の記憶とここで起こった事も全てなくなり、最初に戻る。

私は神に等しい。私は成し遂げたお前への

復讐。私は前代未聞の成し遂げた。

誰も触れる事もなかった事が起きる。

新たな時代の幕開け。

さぁ選べ。ここでお前のリセットか、

全ての命を見殺し。

お前にとっての究極の選択だ。

お前が私の前で敵として立ち向かった

それがお前の運の尽きだ。

そして歴史改変でこの世界も大きく歴史も変わった。

さっきも言ったが

お前には今後の運命が掛かっている。

新しい人生をRe startするか。

この世界は破滅を迎えるか。

お前がこの世界から消えるか。

お前達前世の記憶の持ち主がこの世界から消えない限り終わりなんて来ないんだよ。

トリガーはお前一人ではない。

前世の記憶もつ人間全てだ。

記憶の契約したお前が中心人物なんだよ。

リセットの場合は記憶全てを失う。これまで起きた事、関係性、紡いだ絆。

お前がここで滅びる道を選ぶなら

私は目を瞑ってもいいよ。


あの忌々しい記憶の魔女のせいで

本来の歩むはずの道、時、異変。

世界にとっては、異常な存在が現れたんだからな。ウイルスは除去しないといけない。

お前が滅びるまでこの人生は続く。

民も国も世界も老人も子供も関係ない。

お前がこの世界に生きてしまった

事が罪なのだ。もう時間もそんなに

残ってない。

生きるはずだったもが滅び、

本来滅ばないといけないものが残った。

消えていなければいけない存在が

生き残ってる事が異変であり、

異常なんだ。

なぜ私が悪役をしてると思う?

それは、お前の真意を確かめるためだ。

バグやエラーは修正しなければ

ならない。

いずれ未知のウイルスに乗っ取られる。

デリートは許可された。

許可証もある。もう逃げられない。

決断はそろそろ決まったかな。


分かった受け入れよう。

この世界を救えるなら、

この命は捧げよう。

魔族も人間も平和になるのなら。

この命、記憶、存在。

全て。もう思い残す事もないだろう。

それでいいか。皆。


主様がそう言うなら。

蒼君がそう言うなら。

兄さんがそう決めたなら。

兄様ごめんなさい私が話を聞かなかった

ばかりに。いいんだ。水来。

お前が信じた道を止めなかった俺が

悪いんだ。


主様大好きです。ずっと側に置いてくれて

ずっと私を受け入れてくれて。

嬉しかったです。

ずっと永遠に大好きな方です。


俺達の記憶もバラバラになるが

悪くない人生だった。感謝する。

じゃあな。共よ。


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