第15話決戦後と魔女戦

どうやら勇者と決着をつけた

ようですね。

この時を待ってましたよ。

姫葉。お前らの中に元凶がいるのは

本当か?

何のことでしょうか?

惚けるつもりか、この世界の災いを

引き起こす者が不良魔族らの中にいる

事は勇者から聞いた。

まさか本当に知らないのか。

この事実の事を。

知らない。私はあなたを滅ぼす命令しか

受けてない。元凶の事など知りません。

じゃああなたを倒して、他の魔女に

聞くとするか。

私はそう簡単にはやられません。

私の能力者にかけて。


姫葉の戦いを見学でもしましょう。


私眠いから寝る。終わったら教えて。


あなたも退屈なのね。

結果が分かってる戦いなんて。


へぇーあのスピードについて行ってるのね。

あの魔王って。なかなかやるじゃない。

さすがあの魔族達を統べる実力。


あなたはなぜそこまでして戦うの?


そんなの決まってる。私はどこまでも

上り詰めたいから。

あなたには恨みはないけど、

私の主の命令なの。だからここで

死んでもらうわ。

これからの運命は私不良魔族がとる。

その魔王城もほぼ不良魔族の地に

落ちただろう。

他に何を望むと言うのだ。

悪魔ども全て手元の支柱に納め、

まだ足りないのか?欲望が。


うるさい。私は限界を超える。

もっと自分の理想に近づかせるために。

私は負けられない。


負けず嫌いは嫌いじゃないが、

自分もあんな話を聞いたら、

気になって仕方ないんだよ。


デタラメかも知れない話を信じるのか。


それは。分からない。けど。

この世界に隠された真実を知りたい。

その感情は抑えきれない。

この鼓動から感じるものを信じる。


さすが魔王か。魂から叫ぶ

感情の強さがあの子の気持ちを上回ったか

お疲れ。姫葉。

あれが私達の刃向かうだけの覚悟。

強い。

いつか戦うのが楽しみだ。


あの子、気絶してる。

あの子の熱意もまた本物だったって事か。


あれ?私。


気がついたか。


って魔王?

なぜ魔王が私のそばにいる。


あなたが気絶したからよ。


そうか。戦いで負けたのか。


どうやら、他の魔女も観戦してたようだけど


そうなんだ。私は目の前の事で

集中し過ぎてたんだね。

いつもなら感じられるのに。

まいったな。

でも悔いはないよ。

全力でやって負けたんだから。

私は捨てられたのでしょうか。


まだそれは分からない。

君は見届け人をしてもらう。

残り8人の魔女、王との決戦を。


どうだ?引き受けてくれるか?


いいよ。見届け人でも。

今後のここ魔王城の行末もみたいし。

それぐらいなら。


決まりだな。

観客席から見届けてくれ。

だから今はゆっくり休め。

本気は見せてもらったから。


あれで良かったのですか?


二回目は正直きついからな。

基本的にまた同じ人とはやりたくない。

手の内がバレるからな。

今後もその形の方針でいくよ。

プライドが高く頑固者以外は。

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