第16話記憶と雫の覚悟

魔王様に会いに来たにゃ。

名前は雫にゃ。

恩を返しにやってきましたにゃ。

わー魔王様、姿変わってないにゃ。


君が会いたいと思ってくれたのか。

私を覚えてるかにゃ。


うーん。記憶では会ってない気がするだけど


まだ私が野良猫だった時拾ってくれたにゃ

私はあなたの事忘れらないにゃ。


どうか。私を仲間にして欲しいにゃ。


あの時の公園で会った子か。

随分大きくなったんだな。

そっか。狩りができるほど大人になったか。


ごめん一つ勘違いをしてたんだ。


なんにゃ?


ずっと君はオスだと思ってたんだー。

まさかメスだったとは。

兄弟のように可愛がってたのが、

まさかメス猫だったとは。


にゃ。いや。私は誰も拾われず

雨の中ずっと拾われるのを待っていました

でも拾い手が中々見つからずにいました。

何度も何度も愛情をくれました。

ずっとお礼が言いたかった。

でも一人前になるまでは尋ねないように

しようと決めていました。


そうかそれは嬉しい。だけど、君も野良猫だった人生もあるし自由の権利だってあるし

ここじゃあない違う選択しもある。

ここで無理に決断しなくてもいい。


では君に選択をあげよう。


1ここで猫のままマスコットやイメージキャラとして今後過ごすか。(飼い猫の魔力持ち)

(人形の能力は消える)


2出会いの過去の記憶を全て無くし新しく魔族に転生するか。


3猫を止め一人の人間として生きるか。

つまり人間としての寿命として生きる。


4このまま立ち去り野良猫として

最後まで生き続けるか


3を選ぶ。

人間として生きる。

もっと主の温もりを肌で感じたい。

ずっとぎゅーとしたいから。


なるほど。猫を捨てるか。

その選択を選んだか。

まぁ確かに

猫は人間より寿命は短いからな。

ならべく長くいられる方がいいもんな。


もし出会いを忘れたら何も思い出がなくなるんでしょそれは悲しい。


記憶は残しつつ寿命の長さの両方が可能の

3を選ぶ。

いいと思うよ。

雫。君が後悔しない選択を選んだなら。

それが一番なんだろう。

まぁ人間だから魔力は引き継がない。

魔族と違って。普通の人間には

出来ない事だからな。


ってもう寄ってきてるよ。

行動力速い。

本当に魔王様が好きなんだなー。

他の人が見たら嫉妬しそうな光景です。

ブラコンとかには効果は効きそうです。


よほど嬉しかったのか。

それとも愛が強すぎて逆に自分で

距離を置いていたか。

それにしても側から離れませんね。


モテモテの魔王様。

いいですねー色んな女性に好かれて。


こう言う時はヒューヒューって

言うと聞いた。

この言葉が適してる。

盛り上げ方。

恋とはそう言うものなのか。

分からない。恋愛知らない。

私。これだけは分かる。

みんな魔王様好き。着いていく

それだけのすごい方。

また仲間増えた私嬉しい。


そうですね。女性ばかりの所は

気になりますが、


輝夜嫉妬してるの?

好きな方奪われてるから。


白夜冗談を。

おいー白夜?

なぜ向こうではなくこっちの私を見てるんですか。

あなたは私の何について考えてるですか。

なぜ黙って見つめてるだけなんですか。


何か言いなさいよー。

あーもう分かりにくい子だ。

あー面倒くさいですー。

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