第14話イメージと勇者の決着

まだまだ不良魔族との溝は大きそうだな。

最初の頃よりはイメージは変わったじゃないか?悪役のイメージを払拭。

時が経つのは早いものでこの服にもだいぶ慣れました。

私達が制服姿って。

ギルド内でも視線もよく見られたものです。

私達が人間に近い姿だから良かったですが

普通の魔族だと浮きますよ。

鬼みたいな姿が多いもんな。


ギルドの張り紙に勇者について書かれてますよ。

勇者はこの世界を災いを起こす

闇の悪魔と契約を結んだ。

もうすぐ世界は私のものになる。

強気挑戦者よかかってくるが良い。


なんだろう嫌な予感がするんだけど、

どうか知らない勇者でありますように。

魔力は普通の冒険者よりはあるけど、

出会ったら、どんな戦闘になるんだろう。


魔王様怖いのですか?


あー震えが止まらないのだ。

緊張のせいかな?

もう戦いは近いんだな。

感じる。もう戦いは始まってるかもしれない。

もっと情報を手に入れよう。

些細な情報でも。

勇者の犯罪絡みを調べるべく

アジトへ乗り込んだ。


そこの人。勇者の事教えなさい。


知るかよ。知ってても言わない。


本当に知らないのか?

隠してると痛い目に遭うよ。

さぁ白状するんだ。


勇者は紫の目と髪、ロングヘアー

だった。女性なのは間違いない。

私服は可愛い服だと聞いている。


そして出会ってしまった。

彼女が討伐対象で、問題を起こす

犯罪のボス。

マイは笑った笑顔でこう言った。

あんたみたいなやつが来るなんて。

大したものね。敵のアジトまで踏み入れるなんて。でも私は捕まらない。

気づいた頃には彼女はいなかった。

逃げ足が速い。

ここで取り逃したのは悔しいが、

急いで犯罪勇者を追いかける事にした。

まさか隠しだ玉を持ってたとは。


この世界にもあるのよ。自爆爆弾がね。


勇者が爆弾ね。本気で捕まる気は

無さそうだね。

実力もかなりありそうだ。

足も速く、頭の回転も切れる。

なぜだ。なぜそこまでする?


私は面白い事がしたいの。

どんな犠牲者がでたとしても、

多く増えたとしても、国が吹っ飛んででも

私は一向に構わない。

新しく私が国を作る、私の私中心のね。


罪を償うなら救う事を選んだだろう、

残念だよ。君がそんな選択をするなんて。


魔王なのに、随分と人間を庇うのね

こっちには奴隷も、犯罪の常連も

雇われもの、盗賊もいるのよ。

あなたは勝てると言うの?


勇者。お前とは蹴りをつける。

勇者。お前は意外とタフなんだな。

打たれ強い。


精神も力も振り絞りながらなんとか立ってるのが精一杯。

互いの最後の一撃で倒れた。

後始末は輝夜達にやってもらった。

勇者が悪あがき出来る体力が残ってたとは

最後に彼女はこう語った。


私の目的は魔王討伐ではない。

あなたが私の敵として立ち塞がるなら

あなたも敵として見做す。

あなたには何を言ってるか分からないだろうが邪悪な存在の魔族を滅ぼす。

それが私の目的の一つだからな。

邪魔する者全て容赦はしない。

元凶がある限りはこの世界に平和など

訪れない。

私を捕獲した事であなたは解決への

先導者になるだろう。

どんな手を使ってもその戦いからは

逃れられない。

覚悟するだな私を捕まえた自分に

後悔するがいい。


もう彼女とはやり合いたくない。

危険と隣合わせのぶつかりあい死ぬ覚悟で勇者と戦い続けた。


ギルドの灯さんに心配になってこう言った。

あなたは無茶しすぎです。

あなたにも命の大切なものなんですから。

せっかくの命を粗末にせず大切にしてください。

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