第12話知雪と9人の魔女
なぜ依頼したのか聞いてもいいか?
私は強くなりたいんです。
経験値を得てソロ冒険者でもいける
その理想のために戦ってきました。
そして強大の魔物と戦えば
もっと自分は強くなれる。
そう思っていました。
しかし、自分が想像してた力差を感じ
撤退ざるを得ませんでした。
悔しい。自分の実力が足りない。
自分を甘く見過ぎてたのかも知れません。
強い冒険者さんとならもっと自分の経験
に役立つヒントをくれるかも知れない。
そう思い、依頼を出しました。
あなた達ならきっと来てくれると
信じてました。
あの依頼は自分達を呼び出すエサだった
わけか。これを出せば来ることを見越して
来なければどうしたんだ。
自分のために依頼をあなたは出したのかも知れない
でも私達は、戦場で初心者がどのように戦い、どう判断をもって、どう抵抗するか
それに興味を持ってここに来た。
あなたの特訓相手に付き合うためには
本来は来なかったのよ。
知雪さんと言ったかしら。
本当の戦場に行ったら思い知らされる。
何が思い知らされるって。
誰だ。
魔王と呼ばれる方が冒険者やってる
その話は本当のようだな。
初めてまして。ナイン魔女が一人
黒の魔女姫葉と申します。
ナイン魔女ってなんですか?
ナイン魔女とは私を含む王に支える者達を
指すメンバーの事。
えっ魔王って?
えっ何が何で状況が分からない。
何?その目的って。
そうか。あいつの差金か。
じゃあ知雪さん詳しく説明しますね。
ナイン魔女とは、不良魔族の王
に支える幹部的存在で、それぞれ役目が
あるらしい。あの黒魔女は
視察と偵察の見極めにかけてる
眼力の能力者で実力も本物だ。
瞬間移動能力さえも捉えられる。
だから。油断してると後ろを取られる。
姫葉動きを目で追う。
つまり見つめ続けると視力が落ちる。
下手をすれば目が見えなくなります。
心から感じ、姫葉の次の動きを感じれば、
なんの問題は、ありません。
心の目とか第三の目と言われるあれ。
つもり直接浴びなければいいって事です。
もしお互いの能力を作戦として共有してたら
目を封じて、時を戻し、記憶を消す。
みたいな組み合わせ出来て、
より強力な相手として立ち塞がります。
その能力者が敵にいればの話ですが。
次に魔王とは何者か?
それは。その不良魔族と敵対してる
リーダー。反乱軍や裏切り者。
そう呼ばれてる者を指します。
その旗の反乱を掲げてるのが魔王軍なの。
戦力差はかなりもので対抗するにはまだまだ人数が埋まってない。
その様子だと戦いに来たんじゃないんだな。
あなた達がどうしてもやりたいと言うのなら
私は構いませんけど。
今は、やめておくよ。そっちは九人、
こっちは仲間が四人、まだこちらも万全
じゃあない。今戦ったら無謀の相手。
そうですか。それはまぁその判断も
いいでしょう。
お前の主に伝えろ。お前との決着は
勇者戦の後に取っておくと。
では。伝えておきましょう。
またいずれ他の魔女が来る事でしょうけど、
あなた達のやる気と燃えてる精神は
常に持っている。事も。
ではまたお会いしましょう。
もしあそこで戦闘になれば、
かすり傷ではすみません。
どこから現れるかわかりませんから。
油断すれば、一撃でやられるかも知れない
相手ですから。
気を引き締めた方がいいですよ。
向こうは動き始めたと。
きっとまた近いうちに来るだろうし。
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