第10話用心棒と謎の空気

彩月さんを送り届けた夜。

不良の一人が寄ってきた。


こいつが噂の魔王。

はむかってる連中のリーダー。

うちの騎士団長をみやがれ。


おいおい。メデューサまじかよ。

厄介なやつを用心棒にしたな。


君が魔王かい。私達の刃向かう者達。

今日は戦いに来たんじゃない。

うちの王が会いたがってるから

連れてこいとの命令だ。


教えてくれよ不良魔族が出来たきっかけを


最初は魔王が復活するのは反対だった。

前魔王は自己中な一面の持ち主で、

わがまま、部下の扱いは酷く、

周りの部下すら見下し、

利用するだけ利用してきたから

あまり印象は良くないかも知れません。

恨みとかを買いすぎたのかも知れません。

まぁそれが悪役の理想とか

それが本来と言われてしまったらそれまで

でしょうけど。

憧れだった魔族にとっては深い傷になってしまっただからこそ復讐という形で、

距離を置いた。

だから今でも傷の影響が多く不良魔族という形が出来大勢という風に増えた。

今は争いにも魔王を味方する軍も行いや信頼のために頑張ってる努力をみて、不良魔族にひびが入り始めた。

そして複雑な感情の魔族も増えてるのも事実。でも心から許せないものもまだ多く所属するためまだかなりの多人数いるのだと

私は推測しますが。


さて、着きましたよ。

来たのか。刃向かう軍どもよ。

私が指揮する王である。

お前は強さより信頼を選んだそうだな。

もっと無双したい、ナンバー1になりたい

とそう考えていたのだがな。

私は何者かって。それは。まだ教えられない。お前には闇はないのか?

負の感情ないんだな。むしろ優しさの塊か。

面白くもない。

闇とは惹かれるものだ。

なぜか。それは。強いイメージそのもの

だからさ。自分が弱くないように見せるため

どんどん深い闇に堕ちて行く。

魔族の中にはヴァンパイアやサキュバス

ネクロマンサー。お馴染みのメンバー

だろう。それは魔族のイメージキャラクター

に選ばれるからな。

だが、私にとっては。強さ。

人間を支配出来てこその魔族の意味とも

言えるのだ。それこそ正義と言えよう。

お前がどんな者達を仲間にし、

これからどう導くか高みの見物でもしようではないか。

お前との決着は先に取っておこう。

お前が強くなった時に、実力が同等だと

私が判断した時に、

私の正体を明かす事を約束しよう。

今のお前ではお前の負けが目に見えてるからな。

ヤナギ。その者達を送り届けろ。


はい。我が主の仰せのままに。


その子メデューサの名前ってヤナギって

言うんだ。

なんか信頼されてるんだなー互いに。


無視かよ。もう完全にあいつの忠犬じゃん。

あの不良の王の命令しか聞かないとか。

徹底してるんだなー。

あんたともいずれ戦ってみたいぜ。


魔王様。いくら言っても無駄だと思います。

でも少しあの子から邪悪な何かを感じます。


そうか?輝夜が言うんだから

そうなんだろうな。

今気にしてもしょうがない。

一日でも早く勇者と渡り合えるように

努力しなくては、な。


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