第9話初心者冒険者と救いの依頼者
いつものように新しい依頼がないか確認
をしていた。
ごっごめんなさい焦ってて。
大丈夫だよ。
今日初めて冒険者になったんだ。
色々不安で、パニックが起きて。
そうなのか。
あっあの、その角って。
あー自分達は魔族なんだ、訳ありで冒険者してるんだ。
えー魔族。魔族も初めて見たんです。
よく討伐されませんよね。
まぁそうだな。確かに討伐されても
おかしくない存在なんだが。
わたし。知雪っていいます。
そうか。魔王をやってる蒼。
で。左から桜夜、輝夜、白夜だ。
よろしくね。知雪さん。
怖い存在だと思うか?
私に聞いてます?
あなたしか目の前にいないだろう。
そうそうですよね。えーと
私でも勝てそう。
冗談でも舐めた口聞くと痛い目に遭いますよ。
ごっごめんなさい。
冒険者も色々依頼によって経験値の差が
出てくるが自分が何をしたいかによる。
やるかやらないかを決めるのはあなただ。
自分が人に合わせるんじゃない。自分が自分に合わせるんだ。
自分がやりたい事をやればいい。
アドバイスありがとうございます。
相談に乗ってくれて嬉しかったです。
また会う機会があれば。一緒に冒険とか
したいです。
さて今回は姉を助けて欲しい。
まぁいい行ってみるか。
君が依頼者か。
僕の名前は太妖っていいます。
僕の姉ちゃんが人質に捉えられてるです。
依頼を出せば誰か助けてくれると思い書きました。
そうか。分かった。
居場所とか何者かとかは分かるか?
悪魔元帥という組織に連れていかれました。
場所はここだと思います。
お前か悪魔元帥を名乗って組織とやらは。
なんだお前。俺達の不良組織を知らないのか?
ここは悪魔元帥の本拠地のアジトだぞ。
チンピラにはようはない。
なんだと。テメェ舐めてるな。
まぁここでお前をぶっ飛ばせばいい話だ。
お前が倒せる相手ではないよ。
少なくても、後ろの連れには。
野郎どもやっちまえ。殺しても構わない。
ボコボコにしろ。
おいなぜ止められるこの武器すらも
動かない。
下っ端が何人束になろうとも
何も状況は変わらない。
重い一撃の拳を受け止めるとか
なかなかやるじゃん。
不良というからワクワクしたのに
期待はずれのいいところね。
本当の不良はこの程度じゃないのよ。
兄貴を呼ぶか?
あの人の手を借りるわけには。
いちよう呼んでくるぜ。
兄貴、立ち向かってきやす。
それも四人。
たった四人ごときにでござるとは雑魚は雑魚だな。
拳が攻撃をかわされない瞬発力でやればいいんだよ。
俺は悪魔元帥と呼ばれるトップだ。
こんなやつらに負けるわけにはいかねぇんだよ。
そもそも不良のお手本がいてな。
そいつらの方がよっぽどグレてる。
そんなやつらに比べたら、
お前らは強くもなんともない。
そろそろ蹴りをつけよう。
そろそろ返してもらう。人質の彼女を
あー返してやるよ。
本当だなー
あっあー本当だ。返すから
逃して。
お前ら逃げるぞひっひぃーーー
あれじゃあ腰抜けのやろうどもだな。
助けに来てくれたんですか?
ありがとうございます。
私は今頃どうなってた事か。
私は彩月です。
弟さんが待ってるギルドで。
弟は無事なんですね。
あー。あの子が依頼してここに来たからな。
そうだったんですね。
本当にありがとうございます。
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