第8話 薫に
凛に腕枕してもらった日の夜。
私は後ろから強く抱きしめられた。
1番左の薫だ。
私の背中を顔でグシグシっと押し付けた。
私は誰でも良いわけではない。
片手を振りほどき、薫をにらみつけた。
「私はずっと芽衣さんが好きだった。でも、私はこの通り引っこみ事案だし…。いや、言い訳だね。」
薫は窓に向かって走り出す。
乗り出すつもりか。
私は薫を引っ張ったが、その力は微々たるものだった。
「みんな目を覚まして!薫を止めて」
眠りが浅かったのか。
凛も結奈も薫を引っ張って、事なきを得た。
全員で薫の行動を話そうと思い、薫を連れて担任に話した。先生は元アスリートで力も強い。
職員の飲み会で先生は出来上がっていたが、話を聴いて先生は
「全員辛い想いをしたね。どこで歯車が狂ったのか。薫さんは先生の部屋で寝よう」
先生は天使だな、そう思った。
凛、結奈、私はの三人は、部屋に戻る事になった。
(次回、多分エピローグ)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます