第3話 ハウステンボス

ハウステンボスは観光地としてとても有名だ。

卒業旅行では、ここは自由行動になる。好きなメンバーと一緒になれる。


結菜は珍しく凛から私をがばう。


「凛、夜に何をコソコソやっているのよ。わざと芽衣に優しくして、自分のモノにしちゃうつもりでしょう」


結菜の様子がおかしい。

あれだけ優しくておしとやかな結菜


普段は大人しくてでマイペースな薫が提案した。


「皆で行動するのはどうかな?」


凛は涼しい顔をしている。

結菜は感情的になっている

薫はマイペース。私はどうしたらいいの?


私も一言。


「私が単独行動しようか」


結菜は、どうしても私と一緒に行きたいらしい。


「お願い芽衣、私と一緒に回ってくれないかなな。何でもするから。」


すると、凛がひと言


「結菜、おかしいって。芽依にそこまでがんじがらめにするって。本人が息苦しいんじゃないの?」


やはり涼しい顔の凛。


突然、結菜は凛の襟をバッとくいかかった。


「あなたが…」


薫と私が止めた。


結菜は涙を流していた。


私は結菜と一緒に行動することにした。

どれが1番穏便に済むと思ったからだ。


「ゴメンね、私…」


「気にする事ないよ」


「凛と話をすると、カーッとして何をするかわらないんだ。」


純粋に怖い…。

これは、音声取ったほうが良いんだろうか。

あらかじめ口のかたい先生に報告するか。


うーん、後者かな。


薫はマイペースに、他のクラスメートと見て回っていた。


怖いのは置いて、ハウステンボスを楽しもう。



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