第275話
「おや?こんなところで会うとは…」
三回目の奉仕活動を終えて聖都に戻ろうとしたら…
「クラウディアさん!」
石柱の部屋から出てくるクラウディアさんに会ったわ。こんなところで会うなんてびっくりね!
「どうしたんだい?また呪われたのかい?」
ちょっと、クラウディアさん?
「違います!奉仕活動としてこの教会で解呪をしてるんです」
そんな簡単に呪われませんからね!
「解呪される方じゃなくてする方か…頑張るといい」
それはもちろん頑張るけど…
「ありがとうございます…クラウディアさん、一つ聞いていいですか?」
せっかくここで会ったんだし、聞いてみようかな…
「何かな?触手についてならそれほど詳しくないから、ミヤマ君に聞いた方がいいぞ?」
それも気になるわね。でも、聞きたい事はそれじゃないの。
「違います!触手の事じゃないです!…クラウディアさん達って、宝箱から良い物を出せるって言ってたじゃないですか?聖属性魔法のバフを使っているんですか?」
今回、聞きたいのは聖属性魔法の事です。あの時の自信の根拠は聖属性魔法ですよね?
「私はそうじゃないが…その方法もいいと思うよ?」
嘘でしょう?でも、看破が反応してないから嘘じゃない!…聖属性魔法じゃ無いんだ!
「他にも方法があるんですか?」
聖属性魔法じゃ無いって事は、別の何かがあるのよね?
「方法なら色々あるさ。私から詳しくは言えないけどね」
色々って事は、聖属性魔法以外にも二つは方法があるって事よね?
「…そうですか」
でも、詳しくは教えてくれないのか…残念だわ。
「聖属性魔法でバフを掛けるのも悪い方法じゃないんだ。頑張って聖属性魔法を鍛えるといい…それじゃ、私は行くよ」
そう言ってクラウディアさんは行っちゃったわ…
「…という事があったんです」
第十支部であった事をダンジョンで話してみたら…
「クラウディアか…まあ、彼女なら色々な方法を知っててもおかしくは無いな」
あら?サラさんはクラウディアさんを知ってるみたいね。
「サラさん、クラウディアさんとお知り合いなんですか?」
どういう関係なのかしら?
「知り合いでは無いが、知ってはいるさ。彼女は有名人だからな」
そっか、お母様の先生をしてるくらいだもんね。凄い魔法使いで有名なんだわ!
「クラウディアを絶対に怒らせるなよ?ちょっと前にもタチの悪い冒険者どもを氷漬けにしたらしいからな」
何それ?怖いんだけど…もしかしてクラウディアさんて悪い方で有名なのかしら?怒らせない様に気をつけよっと…
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