第274話
「今日は率先して解呪して頂き、ありがとうございました。メグさんが困ってる人々に手を差し伸べる姿は、きっと神もご覧になられてるはずです」
今日は奉仕活動の二日目…朝から頑張って解呪してたら、帰りにシスターさんに感謝されちゃった。そんなに感謝されてるのに悪いんだけど…
「困ってる人を助けるのは当然です!」
ほんとは宝箱からいい物を出す為に聖属性魔法の練習を頑張ってたのよね…
「いやぁ、今日は捗ったな!メグが最初に聖属性魔法でバフを掛けてくれたのが良かったよな!」
午後はダンジョンでワイバーン相手に頑張ったわ…今はダンジョンを出てギルドの会議室に居るの。
宝箱を全員で分けると、サラさんとキャシーさんは宝箱をコソコソと開けて…また結果発表とかどんどん、ぱふぱふとか言ってたけど、あれって毎回やるのかしら?
「ああ、助かったよ。途中でも切れる度に掛けてくれてたし、宝箱を開ける前にも掛けて貰ったしな」
あれくらいお安い御用よ。魔力は使っても直ぐに補充できるし。
「それだよな!今日もワイバーンの卵が出たもんな!」
今日は宝箱は一人9個、その中からキャシーさんは卵を一つだしたわ。サラさんも一つ出したから、二人には喜ばれたわね。そんなに喜んでるのに悪いんだけど…
「一緒に戦ってるんだから、出来る事で皆んなの力になりたいんです!」
これも宝箱からいい物を出す為に聖属性魔法の練習を頑張ってたのよね…
「二人ともメグの聖属性魔法で喜んでたな」
宿に帰って夕食とお風呂を済ませた後、部屋に戻るとケイトに言われたわ…でもね、それだけじゃ無いのよ?
「奉仕活動でも喜ばれたわよ…」
何だかもの凄くいい人みたいに思われたっぽいのよね。それに合わせていい人っぽい事いっちゃったわ…
「メグの練習にもなって、皆んな喜ぶなんていいじゃねーか…って事にしとこうぜ」
まあ、誰かに迷惑かけてる訳じゃ無いし、いいわよね。
「そうね…ちょっと心苦しいけど、そういう事にしておくわ」
迷惑かけてるどころか、私も皆んなも得してるんだもん。何か感謝され過ぎな気はするけど、気にしない事にするわ。
「今日も練習すんだろ?」
ケイト…何を当たり前の事を言ってるの?
「もちろん、やるわよ!」
ダンジョンで輝くって決めたんだから、練習は怠らないわ!
「頑張れよ、メグの聖属性魔法の腕が上がれば、皆んなもっと喜ぶんだからな」
ええ、私の為にも皆んなの為にも頑張るわよ!あ、触手の練習もするからね?
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