第273話
「今日も寝るまで特訓よ!!」
夕食を食べて部屋に戻って来けど…寝るまでにはまだ時間があるし、練習するしかないじゃない?
「やる気になってんなぁ…」
当たり前じゃない!今日は第五十階層での初戦闘の日だったのよ?
「触手と聖属性魔法を鍛えて、もっとダンジョンで輝くのよ!」
今日の反省を踏まえて、更なる高みを目指すのよ!
「何だよ、輝くって…まあ、強くなるのはいい事だしな。頑張れよ」
ええ、頑張るわ!問題は…
「…何をしようかしら?」
更なる高みにたどり着くには、どうすればいいかよね…
「考えてねーのかよ…」
触手と聖属性魔法を鍛えるのは決まってるのよ?ただどうやって鍛えるかまでは…
「そうねぇ…まずは触手に聖属性魔法のエネルギーを流す練習からにするわ」
これなら同時に両方の練習になるわよね。触手を鍛えて戦闘に、聖属性魔法を鍛えて戦闘以外にも役に立ってやるわ!
練習は…順調って言っていいかしら。触手に流す聖属性魔法のエネルギーをゆっくり動かしたり、速く動かしたり…
真面目に練習してるでしょ?でもね、ずっと練習していると、お喋りしたくなってくるのよ。
「ねえ、ケイト…私の聖属性魔法がもっと上達したとするじゃない?それからバフを掛けたら、宝箱からワイバーンの卵とかが出る確率って上がると思う?」
ちょっと気になってたのよ…もし、確率が上がるなら、練習のする時の気合いの入り方が変わると思うのよね。
「あー、上がるかもな…」
やっぱり?確実とは言えないけど、可能性は高そうよね。
「ミヤマさんくらい強い聖属性魔法が使えたら、どうなっちゃうのかしら?」
解呪を掛けられた私が聖属性魔法を覚えちゃうくらい強い聖属性魔法なのよ?そんなに強い聖属性魔法なら…
「そうだなぁ、数を開ければエリクサーとか出したりしてな…そんな訳ねえよな?」
…無いと言い切る自信が無いわね。何だかミヤマさんならやりそうな気がするわ。
「ミヤマさんだったかクラウディアさんだったか忘れたけど…いい物が出るって断言してなかったっけ?」
ミヤマさんの聖属性魔法が凄いのは知ってるし、クラウディアさんはミヤマさんの師匠だから凄いだろうし…あの二人なら自信はありそうよね。
「ああ、断言してた気もするな…」
そうよね!してたわよね!
「出せるのかしら…」
…やっぱり出す自信があるから、高いお金出してまで宝箱を買い取るのよね?
「なあ、メグ…頑張って練習しろよ、特に聖属性魔法な」
ケイトに言われなくても頑張るわよ!…でも、もっと気合い入れて頑張ろっかな。
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