第268話
四人で部屋に入ったわ!いよいよ私もワイバーン初挑戦ね!
「ケイト、魔法を!」
サラさんの合図でケイトが魔法を撃つと…
「はいよ…あ…」
凄いわ!一発で当たったじゃない!
「お前、何で初っ端から当ててんだよ!」
あれ?キャシーさんが慌ててるわね。一発で当てると何か不味いの?
「キャシー!」
サラさんが声を掛けると、キャシーさんが先頭に走り出たわ…そっか、キャシーさんの準備が出来る前に突っ込んで来られたら受け止められないもんね。
「はっ!!!」
キャシーさんが先頭に出ると同時に、ワイバーンも突っ込んできたわ!キャシーさんは見事に大楯でワイバーンを止めてみせた…良かった、何とか間に合ったわね。
「メグ、触手だ!」
サラさんから声が掛かった!いよいよ私の出番ね!触手の凄さを見せてあげるわ!
「はい!」
左右の手から触手を出して身体強化、ワイバーンに巻き付けて、地面に押さえ付ける!
上手く翼まで押さえたし、これで大丈夫なはず…ワイバーンはもがいているけど、抜け出せそうに無いわね。
「いいぞ、メグ!…行くぞ!ケイト!」
サラさんとケイトさんが攻撃を始めたわ!触手を避けて上手いこと攻撃してる…さすがベテランの冒険者ね。
翼は狙ってないみたいだけど…触手で押さえてるから空に逃げないと信用されてるのかしら?これは信用に応えなきゃね。
尻尾での反撃を避けながら何度も剣で攻撃した後、弱ってきたワイバーンの首をサラさんが切り飛ばして戦闘終了…
最初はちょっと焦ったけど、ワイバーンとの初戦闘は無事終わったわね…完封じゃないかしら?
「キャシー、どう思う?」
宝箱を回収して部屋を出ると、サラさんがキャシーさんに何か尋ねてる。どう思うって何の事かしら?
「メグ一人でも良さそうだな」
あれ?私の事なの?
「ケイトは?」
「触手のせいで切る場所が限定されるが、そこは突き主体で攻撃すれば何とかなる。次はメグ一人でやらせてみよう」
やっぱり私の事みたい…次は私一人でワイバーンを押さえるの?
「良し、次はメグ一人で押さえてみてくれ。キャシーは様子を見つつ攻撃に参加だ」
私一人でやるんだ…これって、私も戦力として認められたって事よね?
「オッケーだ、メグ、頼んだぞ?」
キャシーさんにも頼まれちゃったわ…これはやるしかないわね!
「はい!頑張ります!」
こんなに直ぐに戦力になれるなんて…ミヤマさんとエミリーさんに触手の指導をして貰ってほんとに良かったわ。
良し!次のワイバーン戦もやってやるわ!
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